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バートランド・ラッセルのポータルサイト

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「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
  no.0911_2024/11/23 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)
 
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    ■ 目 次 ■
          
 1.ラッセルの著書及び発言等からの引用
 2.ラッセルに関する記述や発言等
  編集後記


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 1.ラッセルの著書や発言等から
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■「ラッセルの英語」n.2805~2809  を発行しました。
  (1)「ラッセル英単語熟語」は、2805-2809
  (2)「ラッセルの英文」は、n.2805-2, 2807-2, 2809-2
 
 1つずつ再掲します。

■■  ラッセルの英語1 n2809 R英単語熟語

★ corps (n) [部隊;軍団;(仕事をする人々の)集団]

* "corpse"(死体)や"corpus"(言語資料;全集)と混同しない。
* the press corps 記者団


1.ラッセルの用例

There was always to be a corps of leaders to carry on the work.
[(活動を継続させるため)一団の指導者たちがいつも残っているようにしな
ければならなかった。]
 出典:ラッセル『自伝』第3巻第3章「トラファルガー広場」
     https://russell-j.com/beginner/AB33-260.HTM

There is another aspect of school games, which is usually considered 
good but which I think on the whole bad; I mean, their efficacy in 
promoting esprit de corps.
[学校におけるゲーム(遊戯や競技)にはもう一つの側面がある。それは,通常よ
いものと考えられているけれども,概して悪いものだと,私は思っている。即ち
,ゲーム(遊戯や競技)は「団体精神」を促進する上に効果がある,という側面で
ある。]
 出典:ラッセル『教育論』第二部_性格の教育_第5章「遊びと空想」
     https://russell-j.com/beginner/OE05-100.HTM

Britain was to be divided into a number of regions, each with its own
government, each with autocratic power, each composed of a pre-arranged
 corps of officials who were to live in supposed safety in underground
 'Regional Seats of Government' and decide (so far as the enemy 
allowed) what was to become of the rest of us, and, in particular, 
what was to be done about fall-out if and while we remained alive.
[(それによると、核戦争が起こった時)英国は多くの地域に分けられ,各地域
が独自の政府をもち,各政府が独裁的権力をもち,各政府は事前に手配された官
公吏の一団 -彼等は地下の地方政府所在地 (Regional Seats of Government)
と呼ぶところで安全に生活すると想定されている。- から編成されており,我
々のうちの生き残りをどうするかということを(敵の許しのある限り)決め,特
にもしわれわれが生きていたとしたら原水爆の放射能塵をどう処理するかを決
める,ということになっていた。]
 出典:ラッセル『自伝』第3巻第3章「トラファルガー広場」
     https://russell-j.com/beginner/AB33-390.HTM


2.参考例

a civil defense corps / the diplomatic [press] corps
[自警団/外交[記者]団]
 出典:『京大学術語彙データベース 基本英単語1110』p.]

He was assigned to the U.S. Marine Corps.
[彼は米国の海兵隊に配属された。]
 出典:『キクタン super 12000-聞いて覚えるコーパス英単語』p.95]

a corps of trained and experienced doctors
 出典:Oxford Advanced Learner's Dictionary, 8th ed.


■■   ラッセルの英語2: R英文

 バートランド・ラッセルの英語 n2809-2 R英文(2)  
  ラッセル『ヒューマン・ソサエティ-倫理学から政治学へ』
  (Human Society in Ethics and Politics, 1954)
  第6章:道徳的義務 n.27

 倫理哲学を定式化する努力の中で(際に)、どのような行為が客観的に正し
いかを自問する時、私達は - それを知っているかどうかにかかわらず- 
自分の欲望に影響される。しかし、私達は、恐らく全ての欲望に影響されるこ
とはないだろうし、あるいは少なくとも全ての欲望に等しく影響されることは
ないであろう。私達が求めているのは一般的な道徳規則であり、一般的な道徳
的行為の目的には、私達自身に関する特別な言及は含まれてはならないことに
気づくだろう。全ての人が自分の利益を追求すべきだというのは論理的に可能
な考え方だが、全ての人がA氏の利益を追求すべきだというのは、A氏が絶対君
主や仏陀の化身などでない限り、とんでもない理論である。「我々は皆、王に
仕えるべきである」というのは、軍隊で通用しそうな格言である。しかし、A
氏が国王である場合、「我々は皆、A氏に仕えるべきである」と言うのは誤解
を招くだろう。なぜなら、A氏は退位するかもしれず、その場合、我々の義務
はA氏の後継者にあることになるからである。そうして、客観的な正しさの規
則に関する第一原則が得られる。 (即ち)いかなる個人にも言及することな
く、それを明言することが可能でなければならない。
	
When, in the endeavour to formulate an ethical philosophy, we ask 
ourselves what kinds of acts are objectively right, we shall, whether
 we know it or not, be influenced by our desires, but probably not by
 all of them, or at any rate not by all of them equally. We shall 
realize that general rules are what we are seeking, and that the aims
 of moral action in general must contain no special reference to 
ourselves. That every man should pursue his own interest is a 
logically possible view, but that everybody should pursue Mr. A's 
interest would be a preposterous theory, unless Mr. A were an absolute
monarch or an incarnate Buddha or something of the kind, in which case
the general rule could be enunciated without mentioning Mr. A by name.
 “We all ought to serve the King” is a maxim that might be accepted
 in the armed services; but if A is the king, it would be misleading 
to say “We all ought to serve A”, because A might abdicate, and our
 duty would then be to his successor. We have thus a first principle 
as to rules of objective rightness: it must be possible to enunciate
 them without mentioning any individual.
Source: Bertrand Russell: Human Society in Ethics and Politics, 1954,
 chapter 6: Moral obligation, n.27
  More info.: https://russell-j.com/cool/47T-0627.htm


■「ラッセルの言葉366_画像版」
   日本語 version : n.2939j-2945j を投稿
   英 語 version : n.2939e-2945e を投稿

    n.2940j (Nov. 18, 2024)
 
  「小市民対トランプ?」

 もし、結婚して評判の良い市民であるならば、子供のために多くの楽しみを
放棄するが、これも子供の将来に関する先見の明のためである。彼がいくらか
例外的な人物でない限り、言葉に注意をし、出世に有利な意見を述べ、非正統
的と思われるような意見は隠す。普通の野心を持つ人間であれば、自分の仕事
での成功を望み、どのようにすれば成功が得られるかについての先見の明に支
配される。ついには、慎重さ(を保つこと)そのものが衝動となり、本能的な
生活の他の部分は萎縮してしまう。これは絵空事ではない。いかなる文明国に
おいても、10人中9人の平均的な市民の実際の生涯である。

If he marries and is a reputable citizen, he forgoes many pleasures 
for the sake of his children, which again is due to forethought as to
their future. Unless he is somewhat exceptional, he guards his tongue,
 expressing those opinions which will further his advancement, and 
concealing any which might be thought unorthodox. If he has the 
ordinary share of ambition, he hopes for success in his work, and is
 dominated by forethought as to how success is to be achieved. In the
 end, prudence itself becomes an impulse, and the rest of his 
instinctive life is atrophied. This is not a fancy picture. It is the
 actual biography of nine average citizens out of ten in every 
civilized country.
 Source: Bertrand Russell: Human Society in Ethics and Politics, 1954,
 part II: The Conflict of Passions, chapter 3: Forethought and Skill,
 n.7
More info.: https://russell-j.com/cool/47T-2_0307.htm

<寸言>
 周囲の目を気にする必要がなければ、ラッセルがここで描写しているような
人生を送らなくてすみます。しかし、「例外的な人物」(権力者、抜きんでた
才能の持ち主、その他何らかの点で傑出した人物)でない限りそういうわけに
はいかず、ラッセルが描写したような人生を歩まざるをえません。

 トランプ大統領がどうしてあれほどアメリカ人に人気があるのか、今一つわ
からないところがあります。想像するに、ラッセルが描いたような生涯を送ら
ざるを得ない大多数の人々(小市民)人には「トランプのように傍若無人に生
きてみたい」という願望があるのでしょうか? それにしても、トランプの支
持者には心地よいでしょうが、トランプを好きになれない人たちにとって
「トランプは呪い」です。

If you don't have to worry about what people think of you, you don't 
have to live the kind of life Russell describes here. However, this is
 not the case unless you are an ‘exceptional person’ (powerful, 
outstandingly talented or outstanding in some other way) and you have
 to lead the kind of life Russell describes.  I'm still not entirely
 sure why President Trump is so popular with Americans. I imagine that
the majority of people who are forced to lead the kind of life Russell
 describes have a desire to ‘live vicariously through Trump’? 
Nevertheless, as comfortable as it may be for Trump's supporters, for
 those who don't like him, ‘Trump is a curse’.   

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(2) ラッセルに関する記述や発言等 
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 今回もお休み

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 編集後記 週明けには、兵庫県の斉藤知事はまた苦境に?
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 今回再選された兵庫県の斎藤知事は、週明けにはまた苦境にたたされそう
です。 SNSばかり見ていてテレビをほとんど見ない兵庫県のネット市民は、
SNSによる集中的な斉藤応援投稿によって影響を受け、斉藤氏に一票を投じて
しまったようです。
 折田楓氏(株式会社merchu 代表:兵庫県の仕事をいっぱい受注!)が、
note(SNSの一種)で「全力を尽くして」「広報活動」を行い、選挙民誘導を
行った手の内を詳細に明らかにしてしまいました。
 https://note.com/kaede_merchu/n/n32f7194e67e0

 上記のページで、選挙活動期間前から事前運動に協力していたことを非常に
詳細に説明しています。すでに都合の悪い部分は削除してしまっていますが、
一度ネットに出されたものは「スクショ screen shot」をとる人が多いため隠
すわけにいかず、むしろ「改ざん」ととられてしまいます。
 斉藤氏は「一人で戦ってきた」と何度も述べ、「孤高の戦い」を勝ち取った
ヒーローを演じてきましたが、それが大きな嘘であったことが明らかになって
しまいました。

 折田さんは、ただ単に斉藤氏が当選したのは私の広報戦略のおかげだと自慢
しているだけで、"悪意をもって"選挙民を騙したわけではないことは伺えます。
しかし、ルール違反は明らかです。決定的証拠として、選挙活動期間の前に、
斉藤氏と折田楓氏など4人で選挙活動戦略を検討している写真を掲載してしま
っています。斉藤氏にとってはこれは大きな「誤算」です。

 折田氏曰く、

「今回広報全般を任せていただいていた立場として、まとめを残しておきたい
と思います。・・・。」
 長々と説明がなされていますが引用はやめて、目次だけ紹介しておきます。
 興味のある方はお読みください。

「#さいとう元彦知事がんばれ」キャンペーン活動
 目次
  はじめに
  スタート
  1. プロフィール撮影
  2. コピー・メインビジュアルの一新
  3. SNSアカウント立ち上げ
    セキュリティについて
    公式アカウントとしての信頼感の担保
    ハッシュタグについて
  4. ポスター・チラシ・選挙公報・政策スライド
  5. SNS運用 
                             (松下)

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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
■ご意見・ご感想・お問合せはお気軽に : matusitaster@gmail.com

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