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「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
  no.0872_2024/02/17 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)

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    ■ 目 次 ■
          
 1.ラッセルの著書及び発言等からの引用
 2.ラッセルに関する記述や発言等
  編集後記


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 1.ラッセルの著書や発言等から
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■「ラッセルの英語」n.2615~2619  を発行しました。
  (1)「ラッセル英単語熟語」は、2615-2619
  (2)「ラッセルの英文」は、n.2615-2, 2617-29. 2619-2
 
 1つずつ再掲します。

■■ バートランド・ラッセルの英語 n.2617  ラッセル英単語熟語

★  alien [(adj.) 外国の;異質の;調和しないで || 
           (n):外国人;在留外国人;異星人,宇宙人]

* 語源:ラテン語の "alienus"(「他の」や「異なる」)に由来。
* alienate (v):遠ざける,不和にする;譲渡する
* alienation (n):疎外;譲渡


1.ラッセルの用例

They protested also against alien domination wherever there was a 
strong national sentiment running counter to it.
[また,外国の支配に反抗する強い民族感情のあるところでは,どこにあって
も、外国による支配に反抗した。
 出典:ラッセル「ジョン・スチュアート・ミル」]
     https://russell-j.com/beginner/1097_JSM-220.HTM

The man who lives in the middle of a large continent, unless he has 
enough money and leisure for long journeys, is brought much less in 
contact with alien customs and ways of living.
[(これに対し)広大な大陸の中央部に住む人々は,彼が長期間の旅ができる十分
な金と余暇を持たないかぎり,異国の慣習や生活に接する機会を持つことはは
るかに少ない。
 出典:ラッセル『アメリカン・エッッセイ集』の中の「島国根性について」]
     https://russell-j.com/INSULAR.HTM

He will proclaim facts which the powers that be wish to conceal; 
he will deny falsehoods designed to alienate sympathy from those who 
need it.
[彼は,権力者が隠したいと望む事実を公表するであろう。彼は,同情を必要と
している人々からその同情を遠ざける(同情がいかないようにする)意図を持
った虚偽を否定するであろう(注:たとえば,困窮した人々に援助の手は必要
ない、あるいはそんなことはその人たちのためにならない、といった嘘を虚偽
だと否定する)。
* 「the powers that be」:「現在存在している権力者(権力を持った組織や
権力者)→(訳すときは、簡略に)「権力者(達)」
 出典:ラッセル「善人が為す害悪」]
     https://russell-j.com/beginner/0393_HGMD-140.HTM


2.参考例

Alien snakes have crossed the ocean in the landing gear of airplanes.
[外国のヘビが飛行機の着地装置の中に入って、海を越えてきた。
 出典:宮川幸久『英単語ターゲット1900(四訂版)』,p.301]

The idea of wearing shoes inside our homes is alien to our culture.
[家の中で靴を履くという考えは,私たちの文化には受け入れがたい。
 出典:『新版完全征服データベース5500 合格 英単語・熟語』p.133]

Everything in the country seemed alien to me.
その国の全てが異質に思えた[。
 出典:『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁』p.545]

By adopting this policy they risk alienating many of their supporters.
[ 出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.]


■■  ラッセルの英語(2) n2619-2 ラッセルの英文

 ラッセル『ヒューマン・ソサエティ-倫理学から政治学へ』
  (Human Society in Ethics and Politics, 1954)

 序論 n.8

 私達が置かれている世界は、これらの(前述の)可能性によって、大きな希
望とぞっとするような恐怖とが等しく正当化される世界である(注:どちらも
否定できないということ)。 恐怖(の方)は、きわめて一般的に感じられ、
ものうい憂鬱の世界を(現在)生みだす傾向がある。希望(の方)は - 想像
力と勇気とを必要とするので- 大部分の人々の心の中で、(恐怖ほど)生き
生きとしたものではない。希望(を持つこと)はユートピア的であると思われ
るのは、ただ人々の心のなかで生き生きとしたものになってないだけである。
ある種の精神的怠惰が前途で邪魔をしている。もし、それさえ克服できるなら
ば、人類は新たな幸福を手に入れるだろう。
 	
The world in which we find ourselves is one where great hopes and 
appalling fears are equally justified by the possibilities. The fears
 are very generally felt, and are tending to produce a world of 
listless gloom. The hopes, since they involve imagination and courage,
are less vivid in most men's minds. It is only because they are not
 vivid that they seem utopian. Only a kind of mental laziness stands 
in the way. If this can be overcome, mankind has a new happiness 
within its grasp. 
 Source: Bertrand Russell: Human Society in Ethics and Politics, 
1954, introduction, n.7
  More info.: hhttps://russell-j.com/cool/47T-introduction-08.htm


■「ラッセルの言葉366_画像版」
 日本語 version : n.2659j-2665j を投稿
 英 語 version : n.2659e-2665e を投稿

 1つだけ再録します。n.2661j (Feb. 13, 2024)

 「"親の因果が子に報い"という罪の教義?」

 第二次世界大戦後、モンゴメリー(将軍)はドイツの親達に対し ーイギリス
兵がドイツの子供達に微笑むことができないのはドイツの親達(自分達)が邪悪
であるためだと ー ドイツの子供達に説明するよう布告した。これはいずれの
場合も(注:第一次大戦の場合も第二次大戦の場合も)、「罪」の教義を信じ
ることによって助長される種類の、悪い心理学であり、悪い政治であった。
私達は皆環境の産物であり、もしそれが隣人にとって不満足なものであれば、
彼らにとっては私達を改善する方法を見つけることは宿命である。道徳的な
非難がこの目的達成のため最善の方法であることはめったにない。

After the second world war Montgomery issued a proclamation telling 
German parents to explain to their children that British soldiers 
could not smile at them because of the wickedness of their fathers and
mothers. This was, on both occasions, bad psychology and bad politics,
 of a sort that is encouraged by belief in the doctrine of “sin”. 
We are all what our circumstances have made us, and if that is 
unsatisfactory to our neighbours, it is for them to find ways of 
improving us. It is very seldom that moral reprobation is the best 
way of achieving this object.

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(2) ラッセルに関する記述や発言等 
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 今回もお休み

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 編集後記 H3ロケット、打ち上げ成功
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 ネット中継でH3ロケットの打ち上げを見ていましたが、さきほど成功しま
した。前回は失敗し、経済的には大きな損失でしたが、これで挽回しました。
衛星打ち上げ技術が完成(定着)することにより、今後は自然災害の監視など
に役立つ監視衛星をたくさん打ち上げることになると思われます。

 物事にはいろいろな側面があり、米ソも中国も日本も、軍事衛星をたくさん
打ち上げ、お互いを監視しあう世界を創っていくと思われ、負の側面もありま
すが、プラスの方向に是非活用してもらいたいものです。

 地上に目をやれば、政財界に不祥事がやまず、政治の世界では裏金と旧統一
協会の問題で時間を浪費し、経済界ではいろいろな不正(検査不正その他)や
企業の利益最優先主義(能登大地震の約1カ月前に十倉経団連会長は志賀原発
の早期再稼働の呼びかけ)がはびこり、経済格差や貧富の格差がますます進展
しつつあります。

 いろいろなことが起こるとどうしても自分が今生きている時代は「特別な時
代」だと思いたがりますが、今後の変化のほうがもっとずっと大きいのは間違
いないと思われます。後から振り返れば、今の時代(我々の時代)は「牧歌的
な時代」かも・・・。(松下)

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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
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