(トップページ)

バートランド・ラッセルのポータルサイト

バックナンバー索引

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
  no.0861_2023/11/25 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)

 バートランド・ラッセルのポータルサイト: https://russell-j.com/index.htm
     同上 スマホ用メニュー        : https://russell-j.com/index.html
「ラッセルの言葉366_画像版」:
           https://russell-j.com/smart_r366/br366g-j_home.html
           https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j-today.html

 R英単語・熟語_総索引: https://russell-j.com/beginner/reitan-idx.htm
 Twitter : https://twitter.com/russellian2

★Rホームページ利用制限コンテンツ閲覧用パスワード: 1872Y0518
 ポータルサイト専用掲示板: http://249.teacup.com/bertie/bbs

[★投稿歓迎:ラッセルに関係するものであれば,ご意見,ご要望,エッセイ,
       ちょっとした情報提供等,何でもけっこうです。投稿は,
       matusitaster@gmail.com 宛,お願いします。
  ◆◆◆
 ◆お願い◆ 楽天で買い物をしている方も多いと思われます。
  ◆◆◆  ラッセルのポータルサイト(トップページ)の検索ボックス経由
       あるいは,ポータルサイトに掲載した個々の楽天取扱商品のリンク
       経由でご購入いただければ幸いです。
        収益はラッセルのホームページのメンテナンス費用や早稲田大学
       のラッセル関係資料コーナ寄贈資料の購入に充当させていただきま
              す。]

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
                                    
    ■ 目 次 ■
          
 1.ラッセルの著書及び発言等からの引用
 2.ラッセルに関する記述や発言等
  編集後記

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 1.ラッセルの著書や発言等から
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■「ラッセルの英語」n.2559~2563  を発行しました。
  (1)「ラッセル英単語」は、n.2559, 2561, 2563
  (2)「ラッセルの英文」は、n.2560, 2562
 
 それぞれ1つだけ再掲します。


■■ バートランド・ラッセルの英語 n.2563  ラッセル英単語熟語

★ on end 【継続して、引き続き;まっすぐに、直立して】

* どうして"on end"が(1)「継続して」や(2)「まっすぐに」の意味になるのか?

(1)「継続して」:OED によれば、"to the end"(終わりに向かって), "right 
through"(ぶっ通しで)の意味(例文: It snowed for days on end. 雪が何
日も降り続いた。)

(2)「まっすぐに」:鉛筆・棒状のものなど、片方を付けて「真っ直ぐに」立
てる場合、 "on end"を用いる。(例文:・put [stand] a thing on end 物を
立てる.)


1.ラッセルの用例

In pursuit of this opinion, lunatics were treated for years on end 
with systematic and conscientious brutality.
[このような見解が追求され,精神障害者は長い間引き続き(on end),組織
的かつ'良心的な'残忍さをもって扱われたのである。(注:昔、精神に障害が
ある人はひどい取り扱いをうけたことを言っています。)]
 出典:ラッセル「人類に害を与えてきた思想」
    https://russell-j.com/beginner/0861HARM-030.HTM

I do not mean that either real or pretence co-operation is to be 
always avoided, but that it has not the spontaneity which is possible
between an older and a younger child, and therefore cannot be combined
 for hours on end with pleasure to both parties.
[私は,本物の協力も見せかけの協力もつねに避けるべきである,と言ってい
るのではなく,それ(親と子の間の協力)には,年上と年下の子供の間で(な
ら)可能な自発性がないので,何時間も引き続き,両者とも楽しみながら協力
することはできない,と言っているのである。]
 出典:ラッセル『教育論』第10章「他の子供たちの重要性」]
    https://russell-j.com/beginner/OE10-020.HTM

Suppose, for example, that a man has to be away from home on business
 for a number of months on end. If he is physically vigorous, he will
 find it difficult to remain continent throughout this time, however
 fond he may be of his wife.
[たとえば,ある男性が,何ヶ月も続けて(on end),仕事で自宅から離れな
ければならないとしてみよう。もしも,彼が肉体的に精力旺盛であるなら,
どれだけ妻が好きであっても,その期間中ずっと性欲を抑えていること
(remain continent)は困難だろう。。]
 出典:ラッセル『結婚論』第十六章「離婚 」]
    https://russell-j.com/beginner/MM16-090.HTM


2.参考

He talked for more than three hours on end.
彼は続けて3時間以上も話した。
 出典:『解体英熟語-改訂第2版』p.411]

We had rain for weeks on end.
[何週間も続けて雨が降った。
 出典:『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁』p.487]

He worked for five hours on end. / His hair stood on end.
[彼は5時間続けて勉強した。/髪の毛が逆だった(恐怖のために身の毛がよ
だつ思いがした。
 出典:森一郎『試験に出る英熟語』p.219]

He sat there for hours on end.
[ 出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.]


■■  ラッセルの英語(2) n2562 ラッセルの英文
 ( Unpopular Essays, 1950 から)

 「哲学と政治」n.15

 しかしこの無目的なシーソ - これは科学が提供する(提供できる)全てで
ある - は哲学者達を満足させなかった。彼らは進歩の公式を発見すると公言
し、この世界はますます彼らの好むところに近づきつつあることを示した。 
このタイプの哲学(注:進歩史観の哲学: a philosophy of progress )のレ
シピ(作り方)は単純である。 哲学者はまず、現在の世界で彼に喜びを与え
る特徴と彼に苦痛を与える特徴を決定する。 次に、諸事実のなかから慎重に
選択することによって、宇宙は一般法則の支配下にあり、自分快適と感じるも
のを増加させ不快と感じるものを減少させると、自分を納得する(思い込む)。 
こうして進歩の法則を定式化すると、次に、彼は公衆の方に向き、次のように
言う。「この世界は私が言うように(言う方向に)発展する運命にある。 従
って、勝利する側に立ちたいと思う者は、運命に歯向かって無益な闘いするこ
となく、私の派(閥)に加わるであろう。」 彼に反対する者は、非哲学的、非
科学的、時代遅れとされ、他方、彼に賛成する者は、宇宙が彼らの側にいるた
め、勝利を確信する。同時に、勝利する側は、理由はいくらか曖昧だが、美徳
の側(有徳者)であるとして表現される(のである)。

Philosophy and Politics, (1947), n.15
But this purposeless see-saw, which is all that science has to offer, 
has not satisfied the philosophers. 'They have professed to discover a
 formula of progress, showing that the world was becoming gradually 
more and more to their liking. The recipe for a philosophy of this type
 is simple. The philosopher first decides which are the features of the
 existing world that give him pleasure, and which are the features that
 give him pain. He then, by a careful selection among facts, persuades
 himself that the universe is subject to a general law leading to an 
increase of what he finds pleasant and a decrease of what he finds 
unpleasant. Next, having formulated his law of progress, he turns on
 the public and says: "It is fated that the world must develop as I 
say; therefore those who wish to be on the winning side, and do not 
care to wage a fruitless war against the inevitable, will join my 
party." Those who oppose him are condemned as unphilosophic, 
unscientific, and out of date, while those who agree with him feel 
assured of victory, since the universe is on their side. At the same
 time the winning side, for reasons which remain somewhat obscure, is
 represented as the side of virtue.

 Source: https://russell-j.com/cool/UE_01_philosophy_and_politics-130.HTM

 
■「ラッセルの言葉366_画像版」
 日本語 version : n.2575j-2581j を投稿
 英 語 version : n.2575e-2581e を投稿

 1つだけ再録します。 n.2579j (Nov. 23, 2023)

 「終末を自ら用意する人類?」

国家、さらには全人類の幸福を願う人もいる。これは、ある程度は普通な(正
常な)ことである。(しかし)もし100年以内に原子爆弾(核兵器)が人類の
生命を消滅させると知ったら、人生の最後の時間をより(今以上に)不幸な
ものにしない人はほとんどいないだろう。

Some men desire not only the welfare of their family and their 
friends, but of their nation, and even of all mankind. In some 
degree this is normal.
there are few men whose last hours of life would not be rendered more
 unhappy if they could know that within a hundred years atomic bombs 
would extinguish human life. .
 Source: Bertrand Russell: Human Society in Ethics and Politics,
 (1954), chapter 5
More info.:https://russell-j.com/cool/47T-0508.htm

<寸言>
 知らぬが仏(事実を知らないが故に心を乱されず仏のようにいられる)。

 終末が近いと思った人々(キリスト教の終末思想を信じた人達)が、自分だ
けでなく周囲の多くの人々を不幸にしたことは歴史が示しています。終末は西
暦1000年、2000年にくると喧伝されましたが「不発?」に終わりました。次は
西暦3000年・・・ は遠すぎるので、2050年くらいに設定する人がでてくるで
しょうか?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(2) ラッセルに関する記述や発言等 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 今回もお休み

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 編集後記 本日は編集後記もおやすみ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 たまには編集後記にもお休みを与えてもよいでしょう。 (松下彰良)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
■ご意見・ご感想・お問合せはお気軽に : matusitaster@gmail.com

■登録・解除・変更はこちら: https://russell-j.com/R3HOME.HTM
■WEBサイト: https://russell-j.com/
     ( top page: https://russell-j.com/index.htm )
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━