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バートランド・ラッセルのポータルサイト

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「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
  no.0777_2022/03/26 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)

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    ■ 目 次 ■
          
 1.ラッセルの著書及び発言等からの引用
 2.ラッセルに関する記述や発言等
  編集後記

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 1.ラッセルの著書や発言等から
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■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
     n.2175~2176  を発行しました。1つ再掲します。

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  <お知らせ>
  当分の間、「ラッセルの英語」は「ラッセル英単語」のみとします。
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1)「ラッセルの英語」n.2175

  https://russell-j.com/beginner/reitan-s188.htm

 ラッセル 英単語  servile

★ servile【(adj.) 奴隷の、奴隷のような;こびへつらう、追従的な】

* 語源. servit- : L.servire = to serve(に仕える)、to be a servant(召
使い).
* servitude (n):奴隷であること、隷属;苦役
* servility (n):奴隷状態;奴隷根性;卑屈


1.ラッセルの用例

Adler, in his book on Understanding Human Nature, distinguishes a 
submissive type and an imperious type. "The servile individual," he 
says, "lives by the rules and laws of others, and this type seeks out
 a servile position almost compulsively."
[アドラー(1870-1937:オーストリア出身の精神科医,心理学者) は『人間
性の理解』の中で,服従型(隷属型)と専制型(imperious 命令型)という区
別をしている。「服従型」の個人は,他人の規則(他人によって決められた規
則)や掟(law)によって生きる人であり,この型の人は,ほとんど強制され
てでもいるかのように,服従的(隷属的)な地位を求める」と,彼は述べてい
る。]
 出典:ラッセル『権力』第2章 指導者と追従者
          https://russell-j.com/beginner/POWER02_030.HTM

All sorts of intellectual systems - Christianity, Socialism, 
Patriotism, etc. - are ready, like orphan asylums, to give safety in
 return for servitude.
[ あらゆる種類の知的体系-(たとえば)キリスト教,社会主義,愛国主義など
-は,孤児院のように,隷属の見返りに安心感を与えようと待ち構えている。]
 出典:ラッセル『教育論』第一部_ 教育の理想_第2章教育の目的
          https://russell-j.com/beginner/OE02-210.HTM


2.参考例

in a servile manner
[ぺこぺこして]
 出典:『究極の英単語 v.4_超上級の3000語』p.448

[ servile obedience
 出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.

If you say that someone is servile, you disapprove of them because 
they are too eager to obey someone or do things for them. .
 出典:Collins COBUILD English Dictionary for Advanced Learners, new
 ed.


■「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2, n.2001~2004     
     
1) n2001:ラッセル『私の哲学の発展』第16章 「非論証的推論」n.1
            https://russell-j.com/wp/?p=7122
           
2) n2002: ラッセル『私の哲学の発展』第16章 「非論証的推論」n.2
            https://russell-j.com/wp/?p=7125

3) n2003:ラッセル『私の哲学の発展』第16章 「非論証的推論」n.3
            https://russell-j.com/wp/?p=7128

4) n2004:ラッセル『私の哲学の発展』第16章 「非論証的推論」n.4
            https://russell-j.com/wp/?p=7131


■「ラッセルの言葉366_画像版」

 日本語 version : n.1966-1972j を投稿
 英 語 version : n.1966-1972e を投稿

 一つだけ再録します。
  n.1971j ( Mar. 25, 2022)
      https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j1971.html

 「言葉によって支配される生活」

 哲学者や本好きな人(読書の好きな人)は、一般的に、言葉によって支配さ
れる生活を送りがちであり、通例非言語的であるところの事実と何らかの繋が
り(結合)を持つことが言葉の本質的な機能であるということを 忘れること
さえありがちである。・・・。
 食べたり歩いたりすることと全く同様に、言語は感覚的な現象からなってお
り、もし仮に我々が事実について一切知りえないのならば、 我々は他人の言
うことを知りえないはずであり、また、我々自身(自分自身)が何を言ってい
るかさえ知りえないはずである。言語は、(後天的に)獲得された他の行動様
式と同様、有用な習慣からなっており、 しばしばそれにまといついている神
秘(性)を何ももっていない。

Philosophers and bookish people generally tend to live a life 
dominated by words, and even to forget that it is the essential 
function of words to have a connection of one sort or another with
 facts, which are in general non-linguistic. ...
Language consists of sensible phenomena just as much as eating or 
walking, and if we can know nothing about facts we cannot know what
 other people say or even what we are saying ourselves. Language, like
 other acquired ways of behaving, consists of useful habits and has 
none of the mystery with which it is often surrounded.
Source: My Philosophical Development, 1959, by Bertrand Russell
 More info.: https://russell-j.com/beginner/BR_MPD_13-040.HTM

<寸言>
 昔、パリに一度もいったことがない人が、大量の本から得た知識でしょうか
、パリの隅々まで知っている人がいたとかいう話がありました。そういった人
は、本から得た様々な情報(写真及び本の記述)に、映画、演劇、音楽、その
他からの情報を加えて、空想上のパリを脳内に創っていたのでしょうが、いっ
たいその人は何を知っていて、何を知っていなかったのでしょうか?
 写真だって、リアルな世界の写し絵なので、現実世界をとらえているわけで
すが、やはり現実世界とはだいぶ違うでしょうし、誤解や思い込みも多いこと
だろうと思われます。
 言葉は便利であり思考のための強力なツールですが、自分でもあまりよく理
解していない術語や抽象的な言葉は極力使わないようにする必要があります。
事柄をよく理解できていればわかりやすく説明できるはずです。
 優れた科学者や思想家は難しい事柄をわかりやすく説明する能力にも長けて
います。アインシュタインも関連する有名な言葉をたくさん残しています。

If you can't explain it simply, you don't understand it well enough.

I am not only a pacifist but a militant pacifist. I am willing to 
fight for peace. Nothing will end war unless the people themselves 
refuse to go to war.
【私は単なる平和主義者ではなく、戦闘的な平和主義者です。(必要であれば)
喜んで平和のために闘います。人々(国民)が戦場にゆくことを拒否しないの
であれば、戦争を終らせることはできません。= つまり、敵が自国の領土内
に侵略してくれば、アインシュタインも抵抗するでしょうが、自国防衛のため
に敵国をせめるようなことはしないという趣旨です。また、自国の領土であっ
ても、尖閣が中国に侵略されても、国民の犠牲がどれだけあっても尖閣を死守
するようなことはしないということでもあります。その場合は、国際世論に訴
えれば、中国は評判を落とし、占領の利益よりも不利益の方が大きくなるはず
です。)】

Life is like riding a bicycle. To keep your balance, you must keep
 moving.
Only two things are infinite, the universe and human stupidity, and 
I'm not sure about the former.

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(2) ラッセルに関する記述や発言等 
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 今回もお休み

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 編集後記 「プーチン政権はいつ崩壊するのか?」
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 ロシア軍によるウクライナ侵攻・侵略は曲がり角にきているように思われま
す。その要因はいろいろあります。

 ・プーチンはロシア軍によるウクライナ侵攻は数日で終わると甘くみていた
   ようです。しかし、もう1ヶ月以上も立ってしまっており、ロシアの
   1年分の国家予算を既に費やしたと想像されます。(西側の試算では、
   ロシアの戦費は1日2兆円くらいかかっているだろうとしています。)

 ・西側(NATO加盟諸国)からウクライナに対戦車ミサイルや攻撃用軍事ドロ
   ーンがどんどん供給されており、ロシア軍の戦車がかなり破壊されてい
   ます。

 ・ロシアへの経済制裁が効き始めています。ロシアの世論の60%以上がウク
   ライナ侵攻を支持しているとのことですが、今後物価が急激にあがると
   予想されており、あと1ヶ月で甚大な影響を与え始めるはずです。中国
   がある程度ロシアを陰で支援するでしょうが、(自国まで制裁を受ける
   ことを危惧して)おおっぴらに支援できない状態であり、大きな力には
   なりそうにありません。

 ・プーチン政権内部で戦争に反対あるいは積極的に支持しない幹部が増えつ
   つあるようです。ロシア大統領特別補佐がすでに国外に脱出しており、
   盟友のジョイグ国防相もいま消息不明になっています。病気かあるいは
   プーチンとの不協和音のせいなのか、いろいろ憶測がなされています。

 その他、いろいろな理由から、ロシアによるウクライナ侵攻は、プーチンの
成果と言えるようなものは見られず、数ヶ月のうちにプーチンは失脚する(あ
るいは暗殺される?)可能性が出てきました。勝利できないと見るや、ロシア
軍は生物化学兵器や戦術核を使用するかも知れないと言われていますが、戦術
核をもし使えば、ロシア国民もウクライナへの「特別軍事作戦」が戦術核まで
使わないと勝てないと思っていなかったはずであり、使用された場合はウクラ
イナ侵攻に反対する世論は急速に高まるのではないかと思われます。

 プーチンは独裁者の愚かな見本として、世界史にその名を残すことになりそ
うです。 (松下彰良)

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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
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