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バートランド・ラッセルのポータルサイト

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「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
  no.0768_2022/01/22 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)

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    ■ 目 次 ■
          
 1.ラッセルの著書及び発言等からの引用
 2.ラッセルに関する記述や発言等
  編集後記

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 1.ラッセルの著書や発言等から
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■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
     n.2150~2152  を発行しました。2つとも再掲します。

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  <お知らせ>
  当分の間、「ラッセルの英語」は「ラッセル英単語」のみとします。
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 (1)「ラッセルの英語」n.2150

  https://russell-j.com/beginner/reitan-i140.htm

 ラッセル 英単語・熟語 introspection

★ introspection [(n) 内省;内観;自己反省] 

* introspective (adj.): 内省的な、内観的な、自己反省の

1.ラッセルの著作から

In consciousness certain kinds of acts are labelled Sin for no reason
 visible to introspection.
[意識においては,--ある種の行為は,内省してみても理由がわからずに--
(道徳上あるいは宗教上の)「罪」というレッテルが貼られている。]
 出典:ラッセル『幸福論』第7章「罪悪感(罪の意識)
          https://russell-j.com/beginner/HA17-030.HTM

But, I was told that all introspection is morbid, so that I regarded 
this interest in my own thoughts and feelings as another proof of 
mental aberration.
かし私は,(家族から)内省は全て病的であると言われていたので,自分自身の
思想や感情に対するこのような関心を,精神異常のもう1つの証拠として見な
した[。]
 出典:ラッセル『自伝』第1巻 第2章「青年期」
          https://russell-j.com/beginner/AB12-040.HTM

After two or three years of introspection, however, I suddenly 
realised that, as it is the only method of obtaining a great deal of
 important knowledge, it ought not to be condemned as morbid.
[けれども、内省を2,3年行った後,突然,内省は非常に多くの重要な知識を獲
得する唯一の方法であるので,病的だとして非難されるべきものではないとい
うことを悟った。]
 出典:ラッセル『自伝』第1巻 第2章「青年期」
          https://russell-j.com/beginner/AB12-040.HTM

Courage due to the will produces nervous disorders, of which "shell-
shock" afforded numerous instances. The fears which had been repressed
 forced their way to the surface in ways not recognizable to 
introspection.
[志に基づく勇気は,種々な神経障害を引き起こすが,それについては「戦争神
経症」が多数の事例を提供している。抑圧された恐怖心が,内観によってはわ
からないような仕方で,表面に吹き出てきたものである。]
 出典:ラッセル『教育論』第4章「恐怖心」
          https://russell-j.com/beginner/OE04-100.HTM

If we first see something, and then, immediately afterwards, reflect 
that we saw it, the reflection, which seems introspective, is an 
immediate memory. .
[もし我々があるものを見て,その直後にそれを見ていると思案(reflect 熟
考)するなら,内観的(introspective 内省的)に見えるその思案(するもの)
(reflection)は直接的記憶(即時記憶)である。]
 出典:ラッセル『宗教と科学』第5章「魂と肉体」
          https://russell-j.com/beginner/RS1935_05-170.HTM


2.参考

do introspection on
[・・・について反省する]
 出典:『究極の英単語<SVL>Vol.4_超上級の3000語』p442

He had always had his moments of quiet introspection
 出典:Collins COBUILD English Dictionary for Advanced Learners, new
 ed.


 (2)「ラッセルの英語」n.2152

  https://russell-j.com/beginner/reitan-i141.htm

 ラッセル 英単語 interlude 

★ interlude [(n) 幕間、幕間劇;間奏曲] 

* 語源:inter(間) + ludere(戯れる、遊ぶ)


1.ラッセルの著作から

Hardly anyone thought of the nineteenth century as a brief interlude
 between past and future barbarism.
[19世紀を過去と未来の野蛮状態の間の幕間(劇)(まくあいげき)であると考え
る者はほとんどいなかった。]
 出典1:ラッセル『自伝』第3巻「あとがきに代えて」
            https://russell-j.com/beginner/AB-POST02.HTM
 出典2:ラッセル「80回目の誕生日を迎えるにあたって」
            https://russell-j.com/beginner/0987_RoMEB-030.HTM

The whole epoch of animals and plants is only an interlude, between 
ages that were too hot and ages that will be too cold.
[動物や植物の全時代(動植物が栄えた全期間)も,熱すぎる時代と寒すぎる
時代の幕間(まくあい)にすぎない。]
 出典:ラッセル『宗教と科学』第3章「進化」
          https://russell-j.com/beginner/RS1935_03-260.HTM


2.参考

insert an interlude
[合いの手を入れる]
 出典:『究極の英単語<SVL>Vol.4_超上級の3000語』p444

a brief interlude of democracy before a return to military rule
 出典: Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.

An interlude is a short period of time when an activity or situation 
stops and something else happens.
 出典:Collins COBUILD English Dictionary for Advanced Learners, new
 ed. 


■「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2, n.1961~1965     
     
1) n1961:ラッセル『私の哲学の発展』第14章 「言語」n.1
             https://russell-j.com/wp/?p=6963
           
2) n1962: ラッセル『私の哲学の発展』第14章 「言語」n.2
            https://russell-j.com/wp/?p=6970

3) n1963:ラッセル『私の哲学の発展』第14章 「言語」n.3
            https://russell-j.com/wp/?p=6973

4) n1964:ラッセル『私の哲学の発展』第14章 「言語」n.4
            https://russell-j.com/wp/?p=6976

5) n1965:ラッセル『私の哲学の発展』第14章 「言語」n.5
            https://russell-j.com/wp/?p=6981



■「ラッセルの言葉366_画像版」

 日本語 version : n.1903j-1908j を投稿
 英 語 version : n.1903e-1908e を投稿

 一つだけ再録します。
  n.1907j ( Jan. 20, 2022)
     https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j1907.html

 「あの世での生」

 もし,我々が肉体の死後に(自分という)人格が生き残ることを信じようと
するなら,我々は記憶の継続性(注:死後も生前と同じ記憶を保有しているこ
と)あるいは少なくとも習慣の継続性を想定しなければならない。なぜなら,
もしそうでないとしたら,同一人物が継続して存在する(存続する)と想定す
る理由がまったくないからである。・・・。
 もし私が主張するように,その人物の肉体が生きている間を通して、その人
物(人格)の継続性が習慣形成に依存するのなら,それはまた,肉体の継続性
にも依存しなければならない(ことになる)。
If we are to believe in the survival of a personality after the death
 of the body, we must suppose that there is continuity of memories or
 at least of habits, since otherwise there is no reason to suppose 
that the same person is continuing. ...
The continuity of a person throughout the life of his body, if, as I
 contend, it depends upon habit-formation, must also depend upon the
 continuity of the body.
Source: Religion and Science, 1935, by Bertrand Russell
 More info.: https://russell-j.com/beginner/RS1935_05-200.HTM

<寸言>
 何を信じようと勝手な話ですが、「あの世」を信じている人は一体何を信じ
ているのでしょうか?

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(2) ラッセルに関する記述や発言等 
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 今回もお休み

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 編集後記 「東大本郷キャンパス前刺傷事件」
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 大学入学共通テスト初日の1月15日、東大本郷キャンパス前で受験生ら3人
を襲撃する事件が発生したとのニュースが流れビックリしました。

 名古屋の有名な私立中高一貫教育の東海高校(男子校)の生徒が起こした事
件で、東大医学部入学をめざしていたが最近成績が落ち続け、自暴自棄になっ
て犯行にいたったとのことです。

 頭がよくて成績がよく、一番優秀な理系のクラスにいたので、単に東大に入
るだけでは(平凡で)満足できず、一番入試が難しい東大理三(医学部)を目
指すという話は時々聞きます。自分の適性の問題や、学問に対する興味関心の
問題は二の次のようです。(自分の子供4人を全て東大理三にいれた(通称)
佐藤ママがもてはやされ、TVに出まくっていますが、この高校生の母親も佐藤
ママにあこがれていたそうです。)

 私の高校時代の親友(3代続いている開業医)の子供は3人とも医学部を出
て医者になったそうですが、長男は東海高校の卒業生です。本人は京都大学で
歴史(東洋史?)を勉強したかったそうですが、(京大の受験に失敗した後)
結局、医学部を卒業して医者になり、蛙の子は蛙ということになりました。

 長い人生は塞翁が馬なので、なにが功を奏し、何がその反対の結果を招くか
わかりません。今回事件を起こした高校生のように「これしかない」と自分を
追い込むことは「狂信」の始まりであり、社会の病巣の一つと言えます。

 幸い生活に余裕があり、勉強に打ち込める人は、自分だけのためではなく、
もっと社会のためにつくしてもらいたいと思います。シュバイツァーは30歳ま
では自分の好きな勉強をし続けるが、その後は社会のために尽くすことを早い
うちに決めています。そんな人間がふえてもらいたいものです。(松下彰良)


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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
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