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バートランド・ラッセルのポータルサイト

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「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
  no.0747_2021/08/21 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)

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    ■ 目 次 ■
          
 1.ラッセルの著書及び発言等からの引用
 2.ラッセルに関する記述や発言等
  編集後記

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 1.ラッセルの著書や発言等から
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 ■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
     n.2089~2091  を発行しました。2つ再掲します。

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  <お知らせ>
  当分の間、「ラッセルの英語」は「ラッセル英単語」のみとします。
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 (1) 「ラッセルの英語」n.2089

   https://russell-j.com/beginner/reitan-p131.htm

 バートランド・ラッセル 英単語・熟語 prolific

★ prolific【(adj.) 多作の;多産の;(植物などが)実りの多い】
* proliferation (n):(生物)分芽[分裂]増殖;激増


1.ラッセルの用例

Since 1939 he has lived in Britain and has established himself as a 
prolific writer on Soviet affairs.
[彼は1939年以来英国に住み、ソビエト問題に関する多産な著作家として地歩
をかためた。]
 出典:ラッセル『ヴェトナムの戦争犯罪』あとがき」
          https://russell-j.com/cool/61T-POST.HTM

What these physical analogies to perception show is that in most 
places at most times, if not in all places at all times, a vast 
assemblage of overlapping events is taking place, and that many of 
these events, at a given place and time, are connected by causal 
chains with an original event which, by a sort of prolific heredity, 
has produced offspring more or less similar to itself in a vast number
 of different places.
[これらの知覚の物理的類似性(physical analogies to perception)が示し
ていることは、全ての場所及び全ての時間ではないとしても、大部分の場所と
時間において、莫大な数の互いに重なりあう事象(出来事)が起っている(生
じつつある)ということであり、また、これらの事象(出来事)の多くは,あ
る一定の場所と時間において、因果の連鎖により,ひとつのオリジナルな(最
初の)の事象(出来事)と結び付けられており、このオリジナルな(最初の)
事象(出来事)は、一種の多産性の遺伝(a sort of prolific heredity)に
よって、膨大な数の異なる場所において、自分自身に似通っている子孫を生み
出している,ということである。]
 出典:ラッセル『私の哲学の発展』第2章「私の現在の世界観」
          https://russell-j.com/beginner/BR_MPD_02-050.HTM


2.参考例

a prolific author
[多作の作家]
 出典:『究極の英単語 v.4 - 超上級の3000語』p.312

Rats are very prolific.
 出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.

A prolific writer, artists, or composer produces a large numuber of 
works.
 出典:Collins COBUILD English Dictionary for Advanced Learners, new 
ed.


 (2)「ラッセルの英語」n.2091

  https://russell-j.com/beginner/reitan-c172.htm

 バートランド・ラッセル英単語・熟語 corporal

★ corporal【(adj.) 肉体の,身体の】

* corporal pleasure 肉体的快楽
* 語源:ラテン語の corpus(体、かたまり)に由来。 corporation(企業)
や corpse (死体)も同じ語源。


1.ラッセルの例

All arguments for corporal punishment spring from anger, not from 
scientific understanding .
[肉体的懲罰を要求する一切の論証は,科学的理解からでなく,怒りから発して
いる。]
 出典:ラッセル『アメリカン・エッセイ集』の中の「体罰について」
          https://russell-j.com/PUNISH-C.HTM


2.参考例

use corporal punishment
[体罰を用いる]
 出典:『究極の英単語 v.4 超上級の3000語』p.313

the physical punishment of people, especially by hitting them.
 出典:Oxford Advanced Learner's Dictionary, 8th ed.

Corporal punishment is the punishment of people by hitting them.
 出典:Collins COBUILD English Dictionary for Advanced Learners, new
 ed.


■「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2, n.1865~1869
     
1) n1865:ラッセル『私の哲学の発展』第7章 数学原理ーその哲学的側面」n.3
            https://russell-j.com/wp/?p=6580
           
2) n1866: ラッセル『私の哲学の発展』第7章 数学原理ーその哲学的側面」n.4
            https://russell-j.com/wp/?p=6583

3) n1867:ラッセル『私の哲学の発展』第7章 数学原理ーその哲学的側面」n.4-2
            https://russell-j.com/wp/?p=6587

4) n1868:ラッセル『私の哲学の発展』第7章 数学原理ーその哲学的側面」n.5
            https://russell-j.com/wp/?p=6592

5) n1869:ラッセル『私の哲学の発展』第7章 数学原理ーその哲学的側面」n.6
            https://russell-j.com/wp/?p=6595


■「ラッセルの言葉366_画像版」

 日本語 version : n.1749j-1755j を投稿
 英 語 version : n.1749e-1755e を投稿

 一つだけ再録します。

  n.1750j ( Aug. 16, 2021)
    https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j1750.html

 「科学的な哲学ー間違いは素直に認める」

<『拝啓ラッセル様』から>
 同封した論文は発表(出版)予定のものです。・・・その論文の中に誤りが
なく,先生の哲学の新しい評価を促すことになればと期待しています。
・・・。

 ラッセル(93歳)からの返事(1965年10月30付)
 拝復 ミセス・イームズ様 
 お手紙ありがとうございます・・・また,私(の哲学)に関するあなたの論文
もありがとうございます.今日,私のところに届きました。あなたの論文に感
謝いたします。私が判断する限り,あなたが私の著作(哲学的研究)について
言われていることは,正しいと思います。私自身いつもこう思ってきました。
「新しい科学研究の結果を受けて(結果に影響されて)哲学者が自分の考えを
変えることに対して批判を行うということはいくらか馬鹿げたことである」と
。このような批判が生ずるのは,何世紀にもわたって哲学が神学と結びつけら
れてきた結果だと思います。神学においては、人間は自分の考えを変えるより
は、むしろ進んで火刑に処せられるべきだと期待されます。しかし、哲学が,
神学とではなく,より科学と関連を持つようになるにつれ,哲学者の意見はあ
る程度の柔軟性を持つべきであり・・・。

'... The enclosed paper [is to] be published. ... I hope it contains 
no errors, and that it promotes a new evaluation of your philosophy,
 ...'

Dear Mrs Eames, (October 30, 1965)
Thank you for your letter ... and for your article about me, both of 
which reached me today. I am grateful for your article and, as far as 
I can judge, the things you say about my work are just. I have always 
felt, myself, that there is a certain absurdity in criticizing a 
philosopher for changing his mind as a result of new scientific work. 
I think this comes of the many centuries of association of phiosophy 
with theology, In theology, it is exepcted that a man should be 
willing to be burnt at the stake rather than change his mind. But as
 philosophy becomes more associated with science than with theology, 
a philsopher's opinions should have a certain flexibility. ...
Yours sincerely
Bertrand Russell
 Source: Dear Bertrand Russell, 1969
 More info.:https://russell-j.com/beginner/DBR4-07.HTM

<寸言>
 ラッセルは諸科学の成果(新たな発展や発見)を参考にして、自分の過去の
意見が間違っていると思うようになれば、躊躇しないで自分の考えを変え、公
表します。そうして、過去の著作は、多くの場合、「歴史的ドキュメン」とし
て残し、無理につじつま合わせの修正は行いません。少しの修正で済み、改訂
版を出したほうがよいと判断すれば改訂版をだすことはありますが、多数の修
正が必要な場合は、過去の著作は当時の自分の考えだとして残し、新しい著作
を発表します。これに対し、少なからぬ哲学者は、自分が過去に主張したこと
が不適切だと感じられるようになっても、批判されると、自分はそのように言
おうとしたのではないと弁解に努め、間違いを認めません。(また、ラッセル
が考えを変えてすでに新しい著作を発表しているのに、それを参照せずに、ラ
ッセルの過去の著作のみを批判する研究者や評論家はこっけいです。)

 ところで、この手紙を出した Mrs. Eames というのは Elizabeth Ramsden
 Eames(1921-2019) のことで,該当する論文はThe consistency of 
Russell's realism, by Elizabeth R. Eames. In: Philosophy and 
Phenomenological Research, v.27: June 1967, p.502-511 と思われます。
 イームズ教授(哲学博士)は、 1969年に Bertrand Russell’s Theory of
 Knowledge を、1989年に Bertrand Russell’s Dialogue with His
 Contemporaries を出版しています。また、ケネス・ブラックウェル博士との
共同編集のもと、The Collected Papers of Bertrand Russell, Volume 7: 
Theory of Knowledge, the 1913 Manuscript を1984年に出版しています。イ
ームズ教授は、Bertrand Russell Society の名誉会員(私も長年の間、"名ば
かりの"会員です)でしたが、2019年に亡くなりました。詳しくは、次のサイ
トの説明をお読みください。

Elizabeth Ramsden Eames(1921-2019)/

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(2) ラッセルに関する記述や発言等 
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 今回もお休み

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 編集後記 「注目すべき明日22日の横浜市長選の結果」
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 明日22日に行われる横浜市長選挙はとても注目されます。菅首相の選挙区か
ら立候補をした小此木八郎氏(前国家公安委員長)が勝利するか、立憲民主党
他が支援している山中竹春氏が勝利するか、注目されています。

 現職の林文子氏の当選はなさそうです。本来なら田中康夫氏や松澤しげふ氏
も有力候補でしょうが、次の衆院選の事前運動としての立候補という見方もあ
ります。次の衆院選のための活動は衆院選の告示がないとできませんが、横浜
市長選に立候補すれば可能となります。

 今回の横浜市長選の結果は今後の政局に非常に大きな影響を与えそうです。
菅総理が全面的に応援する小此木氏が敗れると、「菅おろし」が一斉に始まる
という見方が有力ですが、新型コロナのデルタ株の感染が急速に拡大しつつあ
る現在、"本格的な"「菅おろし」がはじまるかどうかは微妙なところです。
コロナがピークをむかえつつあるのであれば総理を狙う政治家にとっては「絶
好のチャンス」でしょうが、新しい総理になった後もコロナ禍がおさまらなけ
れば「短命政権」に終わってしまいます。それを感じてか、石破氏は「このよ
うな状況において総理を変えるべきではない」と、当面は菅総理の続投を支持
すると発言しています。

 こういったはげしい選挙戦では、対立候補のスキャンダルがマスコミによっ
ていろいろ流されます。小此木氏関連では「菅総理側近がゼネコンを"恫喝"」
山中竹春氏関連では山口氏のパワハラ発言の音声まで公開されています。この
音声を聞くと、上に立つ者としてふさわしくない「人格」の持ち主だとわかり
ますが、横浜市長選の投票にいかない若者や政治に深い関心を持っている大人
はこの音声を聞いているでしょうが、横浜市の多くの有権者(多数派)は多分
聞いてないだろうと思われます。

 小此木氏はIR反対を掲げて立候補していますが、IR賛成では当選しそうもな
いので当面はIR反対を掲げているだけ(つまり隠れIR推進派)という「噂話」
もあります。IRを強力に推進してきた菅総理がIR反対の小此木候補を「全面的」
に応援するというのは普通はありえないことなので、当選してしばらくしたら
(林文子市長がそうであったように)「やはりIRは横浜市のために必要だ」と
言い出す可能性も十分ありそうです。

 いずれにせよ、政治の世界は、魑魅魍魎が跋扈しています。(松下彰良)

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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
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