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バートランド・ラッセルのポータルサイト

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「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
  no.0717_2021/01/16 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)

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    ■ 目 次 ■
          
 1.ラッセルの著書及び発言等からの引用
 2.ラッセルに関する記述や発言等
  編集後記

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 1.ラッセルの著書や発言等から
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■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
     n.1977〜1981  を発行しました。2つ再掲します。

 (1) ラッセル英単語・熟語 mundane
  https://russell-j.com/beginner/reitan-m084.htm

★ mundane [ (adj.) 現世の;世俗的な;平凡な,つまらない]


1.ラッセルの著書から

This confirmed him in the Buddhist faith that one should overcome 
mundane desires.
[このことは彼に,人間は現世の煩悩を解脱する(世俗的な欲望に打ち勝つ)べ
きであるという仏教信仰を深めさせた。]
 出典:ラッセル『自伝』第1巻第5章「初婚」
     https://russell-j.com/beginner/AB15-210.HTM

In India, down to the present day, many holy men live on the alms of 
the faithful, because anything so mundane as earning one's living is 
incompatible with the life of saintly contemplation.
[インドでは、現在に至るまで、多数の聖職者たちが信者からの施しによって
生活している。なぜなら、生計を稼ぐという世俗的な事柄は、聖人にふさわし
い瞑想生活とは両立しないからである。]
 出典:ラッセル『アメリカン・エッセイ集』の中のl「慈善について」
     https://russell-j.com/CHARITY.HTM

Countries which believe in resignation and what is mistakenly called a
 'spiritual' view of life are countries with a high infant mortality. 
Medicine, hygiene, asepsis, suitable diet, are things not achieved 
without mundane preoccupations.
[諦め(の価値)を信じ、また誤って「精神的な」人生観と呼ばれているもの
を信じている国々は、幼児死亡率の高い国々である。医学、衛生、無菌状態、
適切なダイエットなどは、現世への強い関心なしには達成されない事柄であ
る。]
 出典:ラッセル『幸福論』第16章「努力と諦め」
     https://russell-j.com/beginner/HA27-030.HTM

2.参考

a mundane life
[平凡な生活]
 出典:『究極の英単語<SVL> Vol.4 超上級の3000語』p.177

On a more mundane level, can we talk about the timetable for next 
week?
 出典:Oxford Advanced Learner's Dictionary, 8th ed.

Something that is mundane is very ordinary and not at all interesting 
or unusual.
 出典:Collins COBUILD English Dictionary for Advanced Learners, new
 ed  


 (2)「ラッセルの英語」n.1978-2 (旧「ラッセルの言葉」に該当するもの)
 
  https://russell-j.com/beginner/kindai-minshushugi_riron.html

  ラッセル「近代民主主義理論」
   Source: Principles of Social Reconstruction, 1916, chap. 8 &
              Fact and Ficiton, 1961, part II, cahp. 2

      牧野力(編)『ラッセル思想辞典』に所収


 下記は牧野力氏による要旨訳(注:少し字句を修正)に原文を追加したもの
です。ただし、source にあげた2冊の著書に書かれているものをまとめたも
のなので、ピッタリ該当する英文は一部しかないようです。

 ギリシアの都市国家における直接民主制とは別に、個人対個人の政治上の平
等観に立脚した近代の民主主義理論は、クロムウェル(1599-1658)の軍隊の中
のひと握りの人々の間から生れ、「水平派(リベラーズ )」と悪口を言われ
、やがてアメリカに伝わり、それが独立戦争を経て、結実した。ジョージ・ワ
シントン(1732-1799) に 味方して戦ったフランス人ラファイエットらがその
民主主義理論をフランスへと導入し、この理論がルソーの教えと結びついて、
フランス大革命を促した。
 米国の民主化の成功は、フランスでの民主主義思想拡大に大幅の影響を、ま
た、英本国へも逆輸入され影響を与えた。
( ... Democracy as a theory, arose among a handful of men in 
Cromwell's army; by them, after the Restoration, it was carried to 
America, where it came to fruition in the War of Independence. From
 America, Lafayette and the other Frenchmen who fought by the side of
 Washington brought the theory of democracy to France, where it united
 itself with the teaching of Rousseau and inspired the Revolution. )


■「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2, n.1721〜1724
     
1) n.1721:ラッセル『宗教と科学』第5章 n.22
         https://russell-j.com/wp/?p=6030
         
2) n.1722:ラッセル『宗教と科学』第5章 n.23
             https://russell-j.com/wp/?p=6033

3) n.1723:ラッセル『宗教と科学』第5章 n.24
             https://russell-j.com/wp/?p=6036

4) n.1724:ラッセル『宗教と科学』第5章 n.25
             https://russell-j.com/wp/?p=6039


■「ラッセルの言葉366_画像版」

 日本語 version : n.1532j-1538j を投稿
 英 語 version : n.1532e-1538e を投稿

 一つだけ再録します。
  n.1533j ( Jan. 11, 2021)
   https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j1533.html

 「親としての責任」

 親であるということが,金を稼ぐということを不可避なものとした。・・。
1922年に中国に関する著書を,1923年に『産業文明の前途』を出したが,どちら
もたいしてお金にならなかった。それよりもよく売れたのは,1923年の『原子
のABC』と1925年の『相対性理論のABC』という2冊の小著,それから,
1924年の『イカルス,即ち科学の将来』と1925年の『私の信条』という2冊の
小著であった。1924年には,アメリカヘの講演旅行でかなりの収入があった。
しかし,1926年に教育に関する本を出すまでは,どちらかというと貧乏(な状
態)が続いた。その後1932年までは,特に1929年の『結婚と道徳』と1930年の
『幸福論』がよく売れたため,経済的に豊かであった。この数年の間の著作の
ほとんどは一般向きのものであり,またそれはお金を稼ぐために執筆したもの
であったが、より専門的な著作も何冊か執筆した。

Parenthood had made it imperative to earn money. ... In 1922 I 
published a book on China, and in 1923 (with my wife Dora) a book on
The Prospects of Industrial Civilization, but neither of these brought
 much money. I did better with two small books, The A.B.C. of Atoms 
(1923) and The ABC of Relativity (1925), and with two other small 
books, Icarus or The Future of Science (1924) and What I Believe 
(1925) . In 1924 I earned a good deal by a lecture tour in America. 
But I remained rather poor until the book on education in 1926. After
 that, until 1933, I prospered financially, especially with Marriage 
and Morals (1929) and The Conquest of Happiness (1930) . Most of my 
work during these years was popular, and was done in order to make 
money, but I did also some more technical work.
 Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.2
 More info.: https://russell-j.com/beginner/AB24-020.HTM

<寸言>
 ここで紹介されている本は全て日本語に訳されています。
 『産業文明の前途』『原子のABC』『イカルス,即ち科学の将来』の3冊
は、いずれも邦訳が大正から昭和の初期にだされており、アマゾン等でも入手
できないので、書誌事項を、以下ご紹介しておきます。

 『産業文明の前途』(原著:The Prospects of Industrial Civilization, 
in collaboration with Dora Russell. London; Allen & Unwin, 1923. 283 
pp. 19 cm.) 塚越菊治(訳)『産業文明の前途』(早稲田大学出版部,1928年
4月 9+5+421p. 19cm.)
 『原子のABC』(原著:The ABC of Atoms, London; Kegan Paul, 1923. 
175 p. 20 cm.) 寮佐吉(訳)『原子のABC』(新光社,1925年9月 
3+6+205p. 19cm.=四六判)
 『イカルス,即ち科学の将来』(原著:Icarus; or, The Future of Science,
 London; Kegan Paul, 1924. 64 p. 16 cm) 桐生政次(訳)『科学の未来と文
明破壊の脅威』(聖山閣,1926年12月 129p. 19cm. 未来叢書・第4篇

 『原子のABC』については Zerox コピー(金沢大学図書館所蔵本)しかもっ
ていませんが、落丁・乱丁本でしたので一部欠けています。訳者の寮佐吉氏
(当時の科学ライター)は、作家の寮美千子さんの祖父です。以前、アマゾン
で1万円ででていましたが、高すぎると思い躊躇しているうちに消えてなくな
ってしまいました。以前 mixi 上で寮美千子さんとこの件(など)で何度かやり
とりしましたが、「(価値からいって高くはないので)買うべきだった!」と
言われてしまいました(今は mixi を利用していません)。
 なお、詩人の宮澤賢治は科学に造形が深いことで知られていますが、『原子
のABC』も宮沢賢治の蔵書に入っていたそうです。宮沢賢治は多分、ラッセル
の ABC of Relativity も英文で読んでいただろうと思われます。

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(2) ラッセルに関する記述や発言等 
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 今回もお休みです。

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 編集後記 トランプの落日は近い 2021.01.20 X day!
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 よく政治家は落選すれば「ただの人」(になる)とよく言われます。もち
ろん、落選した後でも大きな影響力を持ち続ける政治家はいますが、通常は、
落選前(権力を持っていた時)と落選後とでは、周囲のその人に対する態度
には雲泥の差が出てきます。

 トランプもそうなるはずです。トランプはまだ共和党関係者からの支持が
多く、2024年の大統領選挙を目標にしだしたという報道もありますが、2024
年に当選する可能性はとても低く、共和党の幹部などは、トランプを支持し
続けるのは(共和党が野党のままでいいというのなら別ですが)まずいと思
人が増えていくはずです。

 民主党支持者も、共和党幹部も(共和党の支持者の支持を失うことなく)
トランプを追放する「錦の旗」が欲しいところだろうと推察されます。その
鍵(錦の旗)は何でしょうか? トランプ支持者がトランプ支持をやめるき
っかけになるようなものと言えば、トランプが犯罪的行為をしてきたという
「具体的な」証拠でしょう。トランプがこれ以上悪あがきをすれば、民主党
政権はトランプの犯罪を証明する証拠を探し続けることになりそうです。
トランプがそのような行為を支持する録音や映像などが複数でてくれば、
急速にトランプ離れは進むと思わます。「もう(トランプ)カード遊びは
おしまいにしよう! Bye, bye, Trump !」と・・・。 (松下彰良)


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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
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