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バートランド・ラッセルのポータルサイト

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「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
  no.0714_2020/12/19 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)

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     ■ 目 次 ■
          

 1.ラッセルの著書及び発言等からの引用
 2.ラッセルに関する記述や発言等
  編集後記

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 1.ラッセルの著書や発言等から
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■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
     n.1963〜1967  を発行しました。2つ再掲します。

 (1) ラッセル英単語・熟語 receptive
  https://russell-j.com/beginner/reitan-r119.htm

★ receptive【 (adj.)(新しい考えなどを)好意的に受け入れる;受容力の
ある;理解力のある】

1.ラッセルの著書より

If you are happy, ask yourself how many of your friends are so. And 
when you have reviewed your friends, teach yourself the art of reading
 faces; make yourself receptive to the moods of those whom you meet in
 the course of an ordinary day.
[もしも,あなたが(現在)幸福であるとしたら,はたして友人のなかで幸福な
人がどれだけいるか自問してみよう。友人たちの吟味を終えたならば,人の顔
の表情を読む技術(読心術)を学び,日常生活の中で出会う人びとの気分を読み
とれるよう,感受性を高めてみよう。]
 出典:ラッセル『幸福論』第1章「不幸の原因」
     https://russell-j.com/beginner/HA11-010.HTM

What I am concerned to say is that practice in appreciating these 
different world pictures stretches the mind and makes it more 
receptive of new and perhaps fruitful hypotheses.
[私が言いたいと関心をもっているのは、このような異なった世界像(宇宙像)
を理解することが精神を伸張させ、新しくておそらく実り多い仮説をより受け
入れ易くすることである。]
 出典:ラッセル「我々の時代のための哲学」
     https://russell-j.com/beginner/1026_PfOT-030.HTM

2.参考

be receptive to ...
[・・・に対する理解力がある,・・・を受け入れる力がある]
 出典:『究極の英単語v.4_超上級の3000語』p.171

He's not very receptive to my suggestions.
 出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.

Someone who is receptive to new ideas or suggestions is prepared to 
consider them or accept them.
 出典:Collin's COBUILD English Dictionary for Advanced Learners, new
 ed.


 (2)「ラッセルの英語」n.1966-2 (旧「ラッセルの言葉」に該当するもの)
 

https://russell-j.com/beginner/Christianity_and_Christian-Church.html

  ラッセル「キリストの教えに反するキリスト教会」
   出典:牧野力(編)『ラッセル思想辞典』
    Source: Has Religion Made Useful Contributions to Civilization?
    Repr. in: Why I am not a Christian, and Other Essays on Religon
              and Related Subjects, ed. by Paul Edwards, 1957.

 下記は牧野力氏による要旨訳(ただし、少し字句を修正)に原文を追加した
ものです。

 キリスト教会はその起源を強い強い個人的確信をもつ尊師(達)によってい
るかも知れないが、これらの尊師は自分の創った教会にめったに大きな影響力
を及ぼさなかった。一方、キリスト教会は栄え、共同社会にとてともない影響
を与えてきた。・・・
 福音書に見られるキリストの教えは、キリスト教会の倫理とは驚くほど無関
係である。
 キリスト教を社会的、歴史的な見地(視点)から考察すると、最も重要なも
のはキリスト(自身)ではなくキリスト教会である。従って キリスト教を一
つのの社会的勢力として判断しようとするならば、福音書に資料(material ネ
タ,)を求めてはいけない。 キリストは、人々に、己の財産を貧者に与えよ、
闘うな、教会へ行くな、姦通を罰するな、と教えた。旧教(カトリック)も新
教(プロテスタント)も、キリストのれらの教えのいずれにも従おうとする強
い欲求をこれまで示してきていない。
 フランチェスコ修道会の一部の者が、キリスト教の使徒の清貧の教義を説こ
うとしたが、実のところ、ローマ教皇は、彼らを非難し、それらの教義を異端
、有罪と宣告した。
「裁くことなかれ、自分も裁かれないために(→ 汝らもまた裁かるべければ
なり)」 というキリストの言葉を考えてみよう。そうしてそのような言葉が
、宗教裁判や KKK (Ku Klux Klan)に対しどのような影響を与えてきたか自問
してみよう。
 弟子がキリストの言葉に従わなかったことでは、仏教でも同じだった。

( Religion is primarily a social phenomenon. Churches may owe their 
origin to teachers with strong individual convictions, but these 
teachers have seldom had much influence upon the churches that they 
have founded, whereas churches have had enormous influence upon the 
communities in which they flourished. To take the case that is of most
 interest to members of Western civilization: the teaching of Christ,
 as it appears in the Gospels, has had extraordinarily little to do 
with the ethics of Christians. The most important thing about 
Christianity, from a social and historical point of view, is not 
Christ but the church, and if we are to judge of Christianity as a 
social force we must not go to the Gospels for our material. Christ 
taught that you should give your goods to the poor, that you should 
not fight, that you should not go to church, and that you should not 
punish adultery. Neither Catholics nor Protestants have shown any 
strong desire to follow His teaching in any of these respects. Some 
of the Franciscans, it is true, attempted to teach the doctrine of 
apostolic poverty, but the Pope condemned them, and their doctrine 
was declared heretical. Or, again, consider such a text as "Judge 
not, that ye be not judged," and ask yourself what influence such a
 text has had upon the Inquisition and the Ku Klux Klan. What is true
 of Christianity is equally true of Buddhism. )


■「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2, n.1706〜1710
     
1) n.1706:ラッセル『宗教と科学』第5章 n.7
         https://russell-j.com/wp/?p=5972
         
2) n.1707:ラッセル『宗教と科学』第5章 n.8
             https://russell-j.com/wp/?p=5976  

3) n.1708:ラッセル『宗教と科学』第5章 n.9
             https://russell-j.com/wp/?p=5980

4) n.1709:ラッセル『宗教と科学』第5章 n.10
             https://russell-j.com/wp/?p=5983
5) n.1710: ラッセル『宗教と科学』第5章 n.11
             https://russell-j.com/wp/?p=5986

★「ラッセルの言葉366_画像版」

 日本語 version : n.1504j-1510j を投稿
 英 語 version : n.1504e-1510e を投稿

 一つだけ再録します。
  n.1505j ( Dec. 14, 2020)
   https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j1505.html

 「現代人の軽信性」

 私が言っているのはこういうことにすぎない。即ち,科学的な精神を養いた
いということである。著名な科学者も自分の専門領域以外ではこの精神を持っ
ていない者が多い。・・・敵対する宣伝家達が,絶えず我々に向かって嘘を火
炎のようにのように吹き付け,我々に毒薬を飲ませようとしたり,互いに毒ガ
スで殺しあうように誘っている世界においては,こういう批判的な精神の習慣
ははかり知れないほど重要である。目の前で断定をくりかえされると簡単に信
じてしまうのは(軽信性は),現代世界の悪弊の一つであり,学校はそれを防
ぐためにできることは全てやらなければならない。。

What I am saying is no more than this : that I should cultivate the 
scientific spirit. Many eminent men of science do not have this spirit
 outside their special province . .. In a world where rival 
propagandists are perpetually blazing falsehoods at us, to induce us
 to poison ourselves with pills or each other with poison gases, this
 critical habit of mind is enormously important. Ready credulity in 
the face of repeated assertions is one of the curses of the modern 
world, and schools should do what they can to guard against it.
 Source: On Education, especially in early childhood, 1926, by 
Bertrand Russell
 More info.:https://russell-j.com/beginner/OE16-100.HTM

<寸言>
 自分の専門領域に関して科学的な態度を保つことは容易ですが、自分の専門
領域以外のことについてはどうしても先入観を偏見を持ちがちです。それを自
覚していればいいですが、そうでない場合が少なくなく時々ビックリします。
 現代はいろいろなメディアがあり、情報があふれていますので、それらの情
報のなかで正しい情報や事実を見つけ出すことはとても重要ですが、日本の学
校教育においてはあまりそういった訓練はなされません。たとえば、昔政府が
国民を騙していたことが後にわかったというようなことは無数にありますが、
「過去の歴史に学ぶ」ということで、そういった事例を学校教育でとりあげら
れることはほとんどありません。一部の教師がそんなことでもしたら偏向教育
として非難されてしまいます。そうして、「由らしむべし知らしむべからず」
の精神で政治が行われても怒ることなく、ろくでもない政治家を選挙で選び続
けているしだいです。

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(2) ラッセルに関する記述や発言等 
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 今回はお休みです。

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 編集後記 言行不一致?
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 政府が(菅総理自身も)多人数での会食はさけましょうと言っておきながら
多人数(8名)で会食して非難をあびています。
 
 ゆったりした高級レストラン(蜜をさけることができる! 距離を保つこと
ができる!))でなら、地位の高い人や富裕層は多人数で会食してもそれほど
悪くはないと思っている人達が世界中にいるようです。

 昨日、フランスのマクロン大統領がコロナに感染したことが世界中に報道さ
れましたが、感染が判明した前夜に、マクロン大統領は与党幹部や大統領府高
官ら十数人と「長時間」にわたる「会食」をしていたことがあきらかになりま
した。「言行不一致」というか、「嘘つきは政治家の始まり」というのは世界
的な真実のようです。

 菅総理の行為が特に嫌われるのは、国民に対し、「食事の時に、食べ物を口
に入れる時にマスクをとり、すぐにマスクをして咀嚼する。その繰り返しをす
れば感染することはありません。・・・私もそうしています。」と白々しい嘘
をつき、実際はマスクをはずし、多人数と会食を繰り返していることです。

 菅政権発足時は70%近い支持率で、支持する理由の上位に、(安倍元総理と
比較して?)「人柄が信頼できるから」というのがありましたが、今では、
それはどんどん落ちて行き、将来的には不支持の理由の一番か二番が「人柄が
信頼できないから」になるかも知れません。      (松下彰良)  


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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
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