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バートランド・ラッセルのポータルサイト

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「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
  no.0705_2020/10/18 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)

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     ■ 目 次 ■
          

 1.ラッセルの著書及び発言等からの引用
 2.ラッセルに関する記述や発言等
  編集後記

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 1.ラッセルの著書や発言等から
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■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
     n.1919〜1923  を発行しました。2つ再掲します。

 (1) ラッセル英単語・熟語 outcry
  https://russell-j.com/beginner/reitan-o069.htm

★ outcry【(n) 激しい抗議;絶叫,悲鳴】

1.ラッセルの例

For example, in Italy a very drastic capital levy is being introduced,
 whereas a much milder form of the same measure, when proposed by the 
British Labour Party, caused a capitalist outcry which was completely
 successful.
[たとえば,イタリアにおいては,徹底的な資本課税(資本に対する課税)が
導入されつつあるが,同一法規のもっとずっと穏やかな形を英国労働党が提出
した際,資本家たちの怒り(怒号)を引きおこし,彼らの叫びは完全に成功し
た(資本課税は撤回された)のである。]
 出典:ラッセル『権力−新しい社会分析』第11章「組織体の生物学」
     https://russell-j.com/beginner/POWER11_190.HTM

Prisoners in Western countries are not supposed to be tortured, and 
when they are, there is an outcry if the facts are discovered.
[西欧諸国の囚人たちは拷問にはかけられないはずになっていますが,拷問が
行なわれている場合には,その事実が発見されると強い抗議が起こります。]
 出典:ラッセル「政治的に重要な欲求 −ノーベル文学賞受賞記念講演
(1950)」
     https://russell-j.com/beginner/0944WDPI-150.HTM


2.参考例

raise an outcry against
[・・・に対して抗議する]
 出典:『究極の英単語 v.4 - 超上級の3000語』p.147

There'll be a great outcry if they try to close the railway.
 出典:Longman Dictionary of Contemporary English. new ed.

An outcry is a reaction of strong disapproval and anger shown by the
 public or media about a recent event.
 出典: Collins COBUILD English Dictionary for Advanced Learner's, new
 ed.


 (2)「ラッセルの英語 」n.1920-2 (旧「ラッセルの言葉」に該当するもの)
 
  ラッセル「キューバ危機(1962年)」
   出典:牧野力(編)『ラッセル思想辞典』
   Source: Unarmed Victory, 1963, by Bertrand Russell, part II, 
        chap.2: the days of crisis

 下記は牧野力氏による要旨訳に少し手を入れ、英文を追加したものです。

 キューバ危機(1962年)に関する(米ソ間の武力衝突回避を求める)私の意見
は、私が共産主義が好きだからではない。私が好んでいるのは民主社会主義で
あり、共産主義者が「民主的」という言葉を誤用していることに私は激しく反
対している。東ドイツの政権は、共産主義者によってドイツ民主共和国(Th
e Greman Dmocratic Republic)と記載される時、その時は、事実、東ドイツ
は外国軍隊(ソ連軍)によって作り上げれられた独裁政権であることから、私
は怒りを感じるが、しかし、他のあらゆる国際問題よりも、核戦争防止が遥か
に重大と考えるので、この問題(核戦争防止)があてはまる場合には、いつも、
当然のこと、より一層平和的な側(more pacific party.)を支持すべきである
(is due to)、と私は考える。
 それ以前はそうではなかったが、フルシチョフ首相が(アメリカによる)キ
ューバ封鎖に対抗しない決心をした点が、彼の敵(ケネディ大統領)よりも称
賛に値すると考えたのは、ただ、核戦争防止の観点からにほかならない。

( I must repeat what I have said elsewhere, that my opinions as to 
the Cuban crisis are not due to any love of Communism. My own 
preference is for democratic socialism, and I am vehemently opposed 
to the Communist misuse of the word 'democratic'. When the East German
 regime is described by Communists as 'the German Democratic Republic', 
when, in fact, it is an autocratic regjime established by alien 
military force, I feel indignant, but I think that the prevention of
 nuclear war is an issue which transcends in importance all other 
issues in international affairs and, whenever this issue is relevant,
 I feel that support is due to the more pacific party. It is only for
 this reason that since, though not before, Khrushchev decided not to
 challenge the blockade, I have thought him praiseworthy than his 
opponents. )


■「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2, n.1662〜1666
     
1) n.1662:ラッセル『宗教と科学』第3章 進化 n.10
        https://russell-j.com/wp/?p=5817
         
2) n.1663:ラッセル『宗教と科学』第3章 進化 n.11
            https://russell-j.com/wp/?p=5820         

3) n.1664:ラッセル『宗教と科学』第3章 進化 n.12
            https://russell-j.com/wp/?p=5823

4) n.1665:ラッセル『宗教と科学』第3章 進化 n.13
            https://russell-j.com/wp/?p=5826

5) n.1666:ラッセル『宗教と科学』第3章 進化 n.14
            https://russell-j.com/wp/?p=5830


★「ラッセルの言葉366_画像版」

 日本語 version : n.1441j-1446j を投稿
 英 語 version : n.1441e-1446e を投稿

 一つだけ再録します。
  n.1443j (Oct. 13,  2020)
   https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j1443.html

 「少し年上の・・・」

 やや年上の少年少女は,常に(子供の)野心に対する非常に効果的な刺激で
あり続け,また,もし(年上の者が)親切であるならば,(その少し年上の者
が)困難に打ち勝った最近の思い出に基づいて,大人よりもうまくいろいろな
困難を説明することもできる。私は,大学時代においてさえ,自分より2,3
歳年上の先輩から多くのことを学んだが,それは,重々しく尊敬すべきお歴々
からは学ぶことができなかったものであった。大学内の社会生活が「学年」別
にあまりにも厳しく階層化されていないところでは,こういう経験は一般的で
はないかと思われる。

A slightly older boy or girl remains always a very effective stimulus
 to ambition, and, if kind, can explain difficulties better than an 
adult, from the recent recollection of overcoming them. Even at the
 university I learnt much from people a few years senior to me which
 I could not have learnt from grave and reverend signors. I believe 
this experience is general wherever the social life of the university
 is not too rigidly stratified by "years".
 Source: On Education, especially in early childhood, 1926, by 
Bertrand Russell
More info.:https://russell-j.com/beginner//OE10-030.HTM

<寸言>
 お歴々だって出し惜しみをせずに後進に見返りをもとめずに教えればとても
役に立つはずですが、どうも、「只で」「何らかの見返りなく」貴重な体験や
知識を授けることがいやな人が少なくないようです。
 いや、国会で熟睡されている「お歴々」などは「反面教師」として十分役目
を果たしているかも知れません。

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(2) ラッセルに関する記述や発言等 
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 今回もお休みです。

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 編集後記 「学術会議のあり方協議で合意(日本経済新聞)」
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 首相と学術会議の梶田会長との会談が行われましたが、たとえば、一昨日の
日本経済新聞_電子版の見出しは「学術会議のあり方協議で合意」となってお
り、「首相は同会議に関して『国の予算を投じる機関として国民に理解される
存在であるべきだ』と伝えた。梶田氏が『未来志向で今後のあり方を政府とと
もに考えていきたい』と述べたとも説明した。『コミュニケーションをとりな
がら、お互いに進めることで合意した』」と語った。」と言ったような書かれ
方になっています。

 こんな報道のされ方では「返り討ち」にあったようなものです。
 理系の研究者は「真理の探究」をしても時の政権を苦しめることはなく、ど
のような研究活動をしても「思想統制」を受けることも「表現の自由」を制限
されることもありません。

 これに対し、人文社会系の研究者の場合は、純粋に学問的な研究活動であっ
ても時の政府に「煙たく感じられる」ことがしばしばあり、何らかの方法で圧
力をかけらることもめずらしくありません。

 15分間と面談時間は短ったとしても、全ての学術を代表する学術会議の会長
が、一番大事なことをただすことなく、「きょうは回答を求めなかった」と平
気で言うようでは、人文社会科学系の多くの研究者は不満に思ったはずです。
                              (松下彰良)

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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
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