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バートランド・ラッセルのポータルサイト

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「(週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン」
  no.0683_2020/05/02 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)

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     ■ 目 次 ■
          
(1)ラッセルの著書及び発言等からの引用
(2)ラッセルに関する記述や発言等
 編集後記

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(1) ラッセルの著書や発言等から
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■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
     n.1808〜1811を発行しました。2つ再掲します。

 (1) R英単語・熟語シリーズ  ★ elude
  https://russell-j.com/beginner/reitan-e090.htm

★ elude【(vt) 〜を逃れる,うまく避ける】

* elusion (n):逃避,回避
* elusiveness (n):(巧みに)逃げを打つこと,とらえどころのなさ
* elusive (adj.):(巧みに)逃げを打つ,つかまえどころのない
* elude arrest 逮捕を免れる
1.ラッセルの用例
However much you may acquire, you will always wish to acquire more; 
satiety is a dream which will always elude you.
[どれだけ多く物を手に入れても,人は常にもっと欲しがるものであり,飽満
(満足しきること)というのは常につかむことができない夢なのです。]
 出典:ラッセル「政治的に重要な欲求−ノーベル文学賞受賞記念講演」
     https://russell-j.com/beginner/0944WDPI-040.HTM

We all feel ourselves above classification. Some philosophers - 
Bergson, for example - have appealed to this feeling and have advanced
 theoretical reasons for the view that what is interesting in each of
 us is something that eludes verbal analysis. Philosophers who do this
 are very popular.
[我々は,自分自身については安易に分類されえない人間だと思っている。一部
の哲学者,たとえばベルグソンは,人間のこの感情に訴えかけて,人間個々人に
おける興味深い要素全ては'言葉による分析'を受付けないものであるという見
解を支持する理論的理由を唱道した。この種の哲学者は大変人気がある。]
 出典:ラッセル『アメリカン・エッセイ集』の中の「老年の脅威」
     https://russell-j.com/RONEN.HTM

The criminal who eluded earthly justice could not escape from the 
Divine wrath, which had decreed for impenitent murderers a punishment
 infinitely more terrible than hanging.
[地上の裁き(justice 裁判)を免れた罪人も,神の激しい怒り(the Divine
 wrath)から逃れることは出来ず,神の激怒は悔い改めない殺人者に死刑(絞
首刑)よりも恐ろしい終わりのない罰を命ずるものであった。]
 出典:ラッセル『宗教と科学』第1章「闘争の原因」
     https://russell-j.com/beginner/RS1935_01-030.HTM

2.参考例

He used his political leverage to elude indictment.
[彼は起訴を逃れるために政治的影響力を使った。]
 出典:『究極の英単語 v.4-超上級の3000語』p.89

The fox succeeded in eluding the hunters by running back in the 
opposite direction.
 出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.

At 62, Brian found the celebrity and status that had eluded him for so
 long.
 出典:Collins COBUILD English Dictionary for Advanced Learners, new
 ed.


 (2) 「ラッセルの英語」n.1811-2 (旧「ラッセルの言葉」に該当するもの)
   https://russell-j.com/beginner/EISAI_KYOIKU_HITUYOSEI.HTM

 ラッセル「英才教育校の必要(性)」(『ラッセル思想辞典』から)
  Source: Education and the Social Order, by Bertrand Russell, 1932,
       chap.12: Competition in Education

(要旨訳です。)
 精神薄弱児のための学校及び非常に聡明な子供のための特別学校は同様に必
要である。
 ホリングワース著『天才児童』によれば、知能指数190の少年が一般校では
一人の友達もなく馬鹿にされていたが、平均知能指数164特別学校に移された
らリーダーとして認められ、信頼を得て栄誉ある地位に押され、一般校での不
必要な苦痛や摩擦から解放された由。・・・。純粋な知育の観点から特別校は
望ましい。既知の事柄を繰返し聞かされ、足ぶみを我慢しなければならない授
業は、いかなる意味からも肯定されない。行政的に、あるいは、財政的に困難
だとか、親の見栄や羨望に根ざす平均化を目指す民主主義的感情とかの他に反
対理由は考えられない。精神的虐待を取り除いて、子供の才能を伸すのは社会
の要請に応えることでもある。

( In urban areas, and wherever there is a sufficient density of 
population, there ought to be special schools for very clever boys 
and girls. as there already are for the mentally deficient. ...
For example: a boy whose intelligence quotient (IQ) was 190 (100 being
 the average) was found in an ordinary school, where he had no friends
and was regarded as a fool. He was transferred to a special class for
 boys with median intelligence quotient 164, where he was quickly 
recognized as a leader and "was elected to many posts of trust and 
honour." A great deal of needless pain and friction would be saved to
clever children if they were not compelled to associate intimately with
 stupid contemporaries. ... From a purely intellectual point of view 
they can be taught much faster, and not have to endure the boredom of
 hearing things that they already understand being explained to the 
other members of the class.)


■「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2, n.1553〜1556

1)n.1553:R『権力−その歴史と心理』第15章 権力と道徳律,n.22
         https://russell-j.com/wp/?p=5420
         
2)n.1554: R『権力−その歴史と心理』第15章 権力と道徳律,n.23
        https://russell-j.com/wp/?p=5425

3)n.1555: R『権力−その歴史と心理』第15章 権力と道徳律,n.24
            https://russell-j.com/wp/?p=5428

4)n.1556: R『権力−その歴史と心理』第15章 権力と道徳律,n.25
         https://russell-j.com/wp/?p=


★「ラッセルの言葉_画像版」

 日本語 version : n.1273j-1279j を投稿
 英 語 version : n.1273e-1279e を投稿

  一つだけ再録します。
      https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j1278.htmll

 「感情の複雑さは川中の泡のごとくものなり」

 感情の複雑さは,川の中の泡のようなものである。泡は,川のスムースな水の
流れを妨げる障害物によって生じる。しかし,川の活発なエネルギーも,妨げら
れることがないかぎり,水面にさざ波ひとつ立てず,その力(の存在)も,よく
注意していない人(観察していない人)にはわからない。

Complexity in emotions is like foam in a river. It is produced by 
obstacles which break the smoothly flowing current. But so long as the
 vital energies are unimpeded, they produce no ripple on the surface,
 and their strength is not evident to the unobservant.
Source: The Conquest of Happiness, 1930, Chap.6:Envy, by Bertrand 
Russell.
 More info.: https://russell-j.com/beginner/HA19-050.HTM

<寸言>
 周囲は気が使うが周囲に気を使わなくてもよい人は、他人の気持ちに鈍感に
なっていく。他人とあまり付き合わないひとはそれでも余り周囲に害悪をまき
ちらすことはないが、為政者がそうだと悲劇がおこる。

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(2) ラッセルに関する記述や発言等 
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 今回はお休み

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 編集後記 Google Meets の無料開放について + 来週は休刊の「予定」
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 新型コロナウィルスの世界的蔓延を受け、ビデオ会議システムの利用が世界
的に拡大しています。たとえば、Zoom などは1日の利用者が3億人に達して
いるとのことです。Zoom はセキュリティ上の問題をいろいろ指摘されている
ことから、90日間一時的に新機能の開発を中断し、セキュリティの向上につと
めており、かなり安全に使える対策がされてきています。
 
 他に、 facebook や Skype も利用されていますが、Google 版のビデオ会議
システムは無料開放されていませんでした。しかし、世界的盛り上がりに対応
しないはずはなく、近いうちに、有料版の Google Meets が無料開放されるの
ではないかと、facebook 上などで書きました。

 予想どおり、4月29日に、Google Meets を「5月上旬以降に」一般ユーザー
向けに開放するとのアナウンスがありました。Zoom に比べれば機能がだいぶ
落ちますが、Google Meets の無料版は1時間、100名が参加できるミーティン
グを開催できるとのことで、Zoom の40分間に比べて魅力的です。日本でも使
用可能になればさっそく試してみたいと考えています。

 https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2004/29/news033.html

 継続的にどういったことに活用できるかと考え、思いついたのが、毎土曜日
午後2時から3時まで(1時間)に限定して、ラッセルに関するオンラインQ
&Aコーナーをやったらどうか? と思い至りました。それではそれについて
どのようにアナウンスするか? たとえば、この公式メルマガに招待URLを書
いてお送りし、公式メルメガの読者に「試行的に」参加していただくのはどう
だろうか?

 ということで、来週は連休のため公式メルメガの発行を休刊とする予定です
が、Google Meets がもし使えるようになっていたら、その招待URL(毎回変更)
をお知らせするためにだけでも発行することにしようかと考えています。とく
に質問がなくても挨拶のためにこられてもけっこうです。一人も訪問者がいな
くても、何度かやっているうちに訪問される方がでてこられると思われます。
最初はビデオなしの声だけにするかも知れませんが・・・。 (松下彰良)

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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
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