職場における呼称について(10.10.11)

 公務員の世界だけではないだろうが、管理職同士の呼びかけには役職名を使うことが多い。
 「課長どう思いますか?」、「部長はどうされますか?」・・・
 仕事の場であれば、課長は課長の、部長は部長の、また、係長は係長の、業務上の責務や役割分担がある。したがって、なれあいではなく、仕事は仕事としてしっかりやっていくためには、役職名で相手を呼び合うのも意味があることだろう。
 それに、このような呼称を活用すれば、相手のポストがわかれば、名前を知らなくても、あるいはど忘れしても、「課長、どうしましょうか?」といった具合で、極端な話、名前を覚えなくてもコミュニケーションができてしまうといった便利さがある。
 しかし時々違和感を覚えるのは私だけだろうか?
 確かに役職で呼び合う便利さ、合理性もあることはあるが、そのような呼称ばかりが飛び交うとやはり時々違和感を覚えてしまう。

 そこで私は、折衷案でもないだろうが、同僚あるいは上司に対しては、「**課長、あの件はどうなりましたか?」、「○○部長、この会議の最初に御挨拶をお願いします」というように、役職者名の前に相手の姓名をいれるようにしている。
 また、部下の場合は、「**さん、この資料は今週の金曜日までにください」というように役職名をいわないか、万一役職名をいう場合でも相手の名前は必ずつけることにしている。

 ところで、仕事中は役職名で相手を呼んでいても、仕事を離れれば上下関係を離れてつきあう、というのが本来の姿であるはずなのに、日本社会では、外でのプライベートな飲み会でもあいかわらず相手を役職で呼ぶ人間が少なくない。
 上司に対しては、私も、「**さん」とはいえないので、「**部長」といった具合に呼ぶが、同僚あるいは、部下に対してはできるだけ役職名をつけないようにしている。

 オフの日、パッタリと上司にあった時、「**さん、おでかけですか?」というように言えるようになる、あるいは言われても普通に思えるような社会が日本にもやってくるのはいつのことであろうか?
 あなたのご意見は?