3−1.大学図書館における学術情報システムの歴史
大学図書館と学術情報センターとの密接な結びつきは、現在では常識化している
が、歴史を少し振り返ってみると・・・
●第一期(試行期1966〜1970)
・大学図書館へのコンピュータ導入始まる(小樽商科大学、東大医、慶應医)
*ただし計算機センターのコンピュータを借用(小規模大学もしくは一部局)
●第二期(専用機導入1971〜1979)
・1971年 大阪大学附属図書館に専用機導入
1970年代始め 大学図書館業務の電算化
*トータルシステムの開発のかけ声
*ハウスキーピング中心で、閲覧とか会計処理が中心だった。
●第三期(ネットワーク黎明期1980〜)
以上、『大学図書館の管理と運営』(日本図書館協会、1992年刊)より
●第四期(学術情報センター黎明期1986〜1991?)
・1986年4月、学術情報センター設立(まず Bibliographic Utility としての役割)
・1986年頃からCD-ROMの検索サービスがスタンドアローンで始まった。
・OPACの普及
・1992年4月、NACSIS-ILLサービス開始(NACISI-CAT,-IR,-ILLの3本柱が揃う。)
●第五期(ネットワーク新時代1992?〜 )
・情報サービスの比重が高くなっていく。
・1992年頃からCD-ROM等のネットワークサービスが始まった。
・1995年頃から日本でもインターネットが普及しだし、当初 Gopherはすばらしい
といっていたが、あっというまにWWWが普及。
・コンピュータシステムの分野でも最近はダウンサイジングとか分散システムとかいう
言葉が日常語となっている。