高田熱美『ラッセル教育思想研究』への後記
* 出典:高田熱美(著)『ラッセル教育思想研究』(創言社=福岡市,1983.4月刊 ii,288pp. 21cm.)
| |
これをアマゾンで購入 |
想えば、私は、研究の過程で多くの人びとの温かい思いやりを被っている。懐かしい先生がた、忘れることのできない先輩、親しい友だち、また、私が所属する九州大学医療技術短期大学部(当時)の日夜研究と教育に努める人たち。わけても、教育哲学の恩師、活水女子大学学長石井次郎先生には、どれ程の言葉を以ても、感謝の意を表し尽くすことができない。先生は、私をして愛知への道を指し示して下さった、学問と人生の師である。
『ラッセル教育思想研究』は、こうした、美しく人間らしい方がたの助けによって上梓される。とはいえ、無論、この研究は私の責任によるものであり、是非、多くの読者の忌憚ない批評をたまわりたいと思う。
最後になったが、創言社の中川信介氏は、図書の出版を文化事業として遂行している、数少ない出版人の一人である。この若い編集者の、熱意のこもった呼びかけがなかったとすれば、この研究の発刊は、あと数年を要したかもしれない。ここに厚くお礼を申し上げる。
1982年12月25五日 研究室にて 高田熱美