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バートランド・ラッセル『原子力時代に生きて』第15章「次の半世紀」からの抜粋

* 出典:バートランド・ラッセル(著),赤井米吉(訳)『原子時代に住みて-変わり行く世界への新しい希望』(理想社,1953年12月刊。287pp.)
* 原著:New Hopes for a Changing World, 1951, by Bertrand Russell

第2部第15章「次の半世紀」から


The next half-century

 最終段落の一つ前の段落からの抜粋です。


・・・ 憎悪の教え(人を憎むことを教えること)は、その憎悪が向けられる階級が社会的にどれほど有害であっても、常に社会システムに毒を注入する。憎悪の当面の目的が達成されると、その(他人を憎む)感情は習慣として生き残り、新たな犠牲者を探し求める。(それゆえ)社会変革(改革)の提唱は、肯定的なものであるべきであり、否定的なものであってはならない。


ラッセル英単語・熟語1500
... The teaching of hatred, however socially harmful may be the class against which the hatred is directed, always injects poison into the social system. When the immediate purpose of the hatred has been achieved, the emotion survives as a habit and looks for new victims. All advocacy of social change should be positive and not negative.