バートランド・ラッセル(著)『心の分析』への訳者(竹尾治一郎)あとがき
* 出典:バートランド・ラッセル(著),竹尾治一郎(訳)『心の分析』(勁草書房,1993年3月。ix+394+x pp.)* 原著:The Analysis of Mind, 1921)
訳者あとがき
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ラッセルは哲学の理論や学説に貢献しただけではなく、明瞭に考え、Straightforward な散文を書くという、この上もなく貴重な伝統を英語圏の思想に打ち立てた。私の翻訳が成功しているにせよいないにせよ、この訳書の読者が、さらに原書を読みたいと思われ、そしてそれを実行に移されることを期待してやまない。この翻訳の仕事は、青山学院大学の坂本百大教授の御仲介を得て着手された。また、剰郵は、妻鼎子をわずらわした。ともに厚くお礼申しあげる。最後にしかし最少にではなく、この翻訳の作業がひどく遅れたことについて、勁草書房の示された忍耐と寛容に感謝する。
1992年8月末日 竹尾治一郎