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ラッセル「近代民主主義理論」

Source: Principles of Social Reconstruction, 1916, chap. 8 & Fact and Fiction, 1961, part II, cahp. 2

牧野力(編)『ラッセル思想辞典』索引



 下記は牧野力氏による要旨訳(注:少し字句を修正)に原文を追加したものです。ただし、source にあげた2冊の著書に書かれているものをまとめたものなので、要旨訳と下記の英文とはピッタリ一致していません。

 ギリシアの都市国家における直接民主制とは別に、個人対個人の政治上の平等観に立脚した近代の民主主義理論は、クロムウェル(1599-1658)の軍隊の中のひと握りの人々の間から生れ、「水平派(リベラーズ )」と悪口を言われ、やがてアメリカに伝わり、それが独立戦争を経て、結実した。ジョージ・ワシントン(1732-1799) に 味方して戦ったフランス人ラファイエットらがその民主主義理論をフランスへと導入し、この理論がルソーの教えと結びついて、フランス大革命を促した。
 米国の民主化の成功は、フランスでの民主主義思想拡大に大幅の影響を、また、英本国へも逆輸入され影響を与えた。
( ... Democracy as a theory, arose among a handful of men in Cromwell's army; by them, after the Restoration, it was carried to America, where it came to fruition in the War of Independence. From America, Lafayette and the other Frenchmen who fought by the side of Washington brought the theory of democracy to France, where it united itself with the teaching of Rousseau and inspired the Revolution. )