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バートランド・ラッセル「国家(政府)が期待する市民像」

* 出典:バートランド・ラッセル『教育と社会秩序』
* 原著:Education and the Social Order, 1932, chapter 1: The Individual versus the Citizen
* 『ラッセル思想辞典』所収


ラッセルの言葉366
 政府が心に抱く市民とは、現状を称賛し、その維持のために力を尽くす用意のある人々である。奇妙なことに、あらゆる政府がこのタイプの人間を生み出すことを目標とし、他のあらゆるタイプの人間を排除している一方で、過去における政府(を構成する人達)の英雄は、まさに現在において諸政府(彼ら)が阻止することを目標としているタイプの人間なのである。 
... Citizens as conceived by governments are persons who admire the status quo and are prepared to exert themselves for its preservation. Oddly enough, while all governments aim at producing men of this type to the exclusion of all other types, their heroes in the past are of exactly the sort that they aim at preventing in the present.