バートランド・ラッセルのポータルサイト

「バートランド・ラッセルはキリスト教徒か?」

「・・・ あなたは,現在,自分のことをキリスト教徒と呼びますか? 簡潔に,ただ否定あるいは肯定の答えだけでまったく十分です。私は、ただ退屈で長ったらしい論争 -そういった論争は大いに悪い感情を生み出すこともあります- に終止符を打ちたいと思っています。
  →『拝啓バートランド・ラッセル様』目次

(ラッセルの返事:私はクリスチャンではありません,1961年12月28日付)


 拝復 サーモン様、

 お手紙ありがとうございます。私は現在キリスト教徒ではなく,また、15歳からキリスト教徒ではなかったということを明確にしたいと思います。生涯を通して,私はキリスト教徒ではないこと、また、なぜキリスト教徒でないかということを知らせようと、ありとあらゆる努力を(これまで)してきました。私はこの手紙があなたがたの議論に決着をつけるだろうことを希望します。それ(私がキリスト教徒かどうか)は、これまでずっと論争の理由(根拠)が存在してこなかった問題なのです。
  敬具 バートランド・ラッセル

Dear Mr Salmon.

Thank you for your letter. I should like to make clear that I am not a Christian, and have not been a Christian since the age of fifteen. Throughout my life I have made every effort to let it be known that I am ot a Chrisian, and why I am not a Christian. I hope that this will settle your argument: It is not a question about which there has ever been ground for dispute.
Yours sincerely
Bertrand Russell

(From: Dear Bertrand Russell; a selection of his correspondence with the general public, 1950 - 1968. Allen & Unwin, 1969.)