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バートランド・ラッセル関係資料紹介

* 出典:『日本バートランド・ラッセル協会会報』第23号(1975年5月)p.21.


* 資料紹介(ラッセル協会への寄贈図書をふくむ)

1)『平和への告発』岩松繁俊著 精文館 1971年
*バートランド・ラッセル平和財団日本資料センター所長として、多年独力で資料刊行を続けてきた著者の平和への情熱と所説とを吐露したもの。平和財団の資料を知る上でも貴重である。『20世紀の良心』(理論社、1968年)との併読を望む。

2)『ラッセル倫理思想研究』金子光男著 酒井書店、1974年
*ラッセルの倫理思想の位置と展望、次いで社会体制・政治権力・科学技術及び、人間形成などの領域におけるラッセルの倫理観を詳述した学術的論文である。

3)『ラッセルの社会思想』野村博著 京都法律文化社、1974年
*ラッセルの倫理思想、ラッセルの政治の理論と現実や宗教の世界を論究したもの。

4)『バートランド・ラッセル日本書誌』松下彰良編 1974年 非売品 謄写版刷100頁
*ラッセルの原著・訳書・研究書・論文紀要その他(及び所蔵する図書館名)を詳述する。今後の増補により、好箇の資料となる。編者は図書館学専攻の大学院生(注:その後、第3版まで私家版として出されています。/第3版は、国会図書館や東大、京大、早稲田、慶應等の大学図書館や都立中央図書館などの参考図書室に備え付けられています。)

5)『ラッセル思想と現代』 牧野力著 研究社、1975年
*ヒューマニスト・ラッセルという見方で、彼の思想の現代性を、個人と人生、個人と社会、個人と世界の三次元に分けて、わかり易く書いたもの。巻末資料は便利である。

6)『社会主義ヒューマニズム』K.コーツ編 日本ラッセル協会訳 理想社、1975年
*ラッセル生誕百年祭記念行事として、サルトル、チョムスキーその他十余名の寄稿論文を編集した原著の日本訳。ラッセルの社会主義観をうかがうのに好著。(6月下旬刊の予定)<br>