訃報「笠信太郎 先生」
『日本バートランド・ラッセル協会会報』第9号(1967年12月)p.8.
訃報
本協会会長・笠信太郎先生は12月4日、心臓病のため、茅ケ崎のご自宅にて死去されました。痛恨の極みであります。
先生は福岡県出身、大正14年東京商大(現一橋大学)卒業後、大原社会問題研究所研究員、昭和11年朝日新聞社論説委員として入社、ヨーロッパ特派員、論説主幹、常務取締役を経て、37年辞任とともに同社顧問に就任されました。
本協会は、41年1月その創立に際し、先生を会長に推戴致し、以来、先生は我が子を育むが如く、会の育成・発展のためご尽力下さり、今日に到りました。ここに謹んで先生のご冥福をお祈り申し上げますと共に、先生のご遺志に副った発展への努力を積み重ねて参ることを誓いたいと存じます。