'平和が早く来なければ全ヨーロッパを飢餓がおそいまわり、……人々は生きてゆくだけの必要物を手にいれるため、相互に殺しあうだろう。'さらにラッセルは言葉をつぎ、その時までにイギリスとフランスに進駐するはずのアメリカ駐屯軍がストラィキに出ようとする労働者を威かくする力を持つであろうし、彼らは本国でこうした仕事に慣らされているのだ、と論じ、自分は政府がそんな底意を持っているなどといっているのではない、政府の連中はおよそいかなる思想であれ、底意などといえる思想を持っていそうな証拠は何一つない、彼らは無知とセンチメンタルなダ弁で自らを慰めながら、手から口へのその日暮らしにあけくれているのだ、と結論した。