日本バートランド・ラッセル協会「事務局連絡事項等」(1966年7月刊行)
* 出典:『日本バートランド・ラッセル協会会報』第5号(1966年7月刊行)、p.14.
事務連絡
・名簿中、住所異動や誤りがありましたら、御示教下さい。
・昭和四十一年度会費未納の方は、是非至急お願い致します。
・発起人の方で、当方の手違いのため手続未了の方は、至急御連絡、会費納入をお願いします。
・会費納入済みでも、入会カードを未だ送って下さらず、双方に支障の起る時があります。入会カードは是非お送り下さい。(新番地訂正の役も果しましょう。)
行事報告
昭和四十一年五月十七日午后六時、東京朝日新聞社講堂で、ラッセル卿生誕九十四年記念講演会(ラッセル協会の記念講演会としては二回目)を開催し、約六百余名入場、盛況裡に終りました。講師と演題とは次の通りです。要旨は別欄参照。
(1)知恵の構造 笠信太郎
(2)一つの思い出 森恭三
(3)権力について 東宮隆
行事予定
秋十月下旬、第二回研究発表会を開きます。(大体前回通りで、細目は、会報第六号に発表します。)
発表者二名、研究題目、「ラッセルの平和思想と現実」
二名の中一名は日高一輝常任理事にお願いする予定です。同理事の寄せられた一文からも推察されるラッセル卿の現状は、世界注目の的です。
「……秋の研究会の「ラッセルの平和思想と現実」という題目、まことに結構と存じます。仰せの如く、その現実面の発表をおひき受け致します。その為の資料も、ロンドンで用意いたしました。ラッセル卿の平和活動の展開、ことに最近の傾向については、私見と推論とをはさまないで、現実の資料に拠って紹介するということに致したく存じます。……」(存ロンドン、六月二十七日付、協会常任理事宛私信の一部)
右の御言葉は聴衆にさぞ興味深いものでしょうし、当協会も、ヴェトナム問題と世界の現状から、有意義な発表会にしたいと思います。
刊行予定
・会報第六号は九月中旬の予定です。
・第一回研究発表会『ラッセルの論理』(沢田允成慶大教授の発表内容)は、当協会パンフレットシリーズ第一号として秋に出す予定です。お忙しい同教授が録音テープを参考し、読者にわかりやすく解説して下さるそうです。
・今后、講演会の内容を、会の基金とにらみ合せて、パンフレットシリーズに加えたいと思っております。