人間の「妬み(ねたみ)」を利用する政治家や社会運動家

hasimoto_toru 私生活に荒廃をもたらす’情熱は、公的生活にも同様の荒廃をもたらす。‘ねたみ’のような悪しきものからよい結果が生まれるとは考えられない。それゆえ、理想主義的な理由から、社会組織を根本的に変革し、社会正義を大幅に増やしたいと思う人は、ねたみ以外の力が改革の助け(手段)になることを、望まなければならない。
出典:ラッセル『幸福論』第6章「ねたみ」
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/HA16-070.HTM

Passions which work havoc in private life work havoc in public life also. It is not to be supposed that out of something as evil as envy good results will flow. Those, therefore, who from idealistic reasons desire profound changes in our social system, and a great increase of social justice, must hope that other forces than envy will be instrumental in bringing the changes about.

[寸言]
公私をはっきりわけていても,私的な悪しき情熱が底にある場合は,公的な生活にも影響を与え,いつかほころびができるということですね。
政治家はよく叩く対象を決めて,(定めて)相手を罵倒し,選挙民(一般大衆)を煽ったりしますが,そういうやりかたからは良い結果が生まれない。従って,そういう政治家には同調しないように,気をつけましょう。たとえば,・橋本徹大阪市長とか・・。
民衆を扇動するデマゴーグのやり方は、ラッセルが言うように次のとおりです。

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「天才になるための秘訣の最重要要素の一つは,非難の技術の習得である。あなた方は必ず,この非難の対象になっているのは自分ではなくて他人であると読者が考えるような仕方で非難しなければならない。そうすれば,読者はあなたの気高い軽蔑に深く感銘するだろうが,非難の対象が他ならぬ自分自身だと感じたと同時に,彼はあなたを粗野で偏屈だと非難するだろう。
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