バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 家畜は、餌をくれる人の姿を見ると、餌を期待する(餌をくれるのだと予想する)。こういった斉一性(一様性)に対するかなり粗雑な期待(予想)は全て、誤り導きがちであることを、私達は知っている。雛にずっと毎日餌をやってきた人間も、最後には餌をやらずに、その首をひねって殺してしまう。このことは、自然の斉一性に関してもっと洗練された見方を持っていた方が雛にとって有益だったであろうということを示している。

Domestic animals expect food when they see the person who feeds them. We know that all these rather crude expectations of uniformity are liable to be misleading. The man who has fed the chicken every day throughout its life at last wrings its neck instead, showing that more refined views as to the uniformity of nature would have been useful to the chicken.
Source: Bertrand Russell: The Problems of Philosophy, 1912, cahpt. 6: On Induction
More info.:https://russell-j.com/07-POP06.HTM

<寸言>
 ラッセルの有名なたとえ話です。絶対に正しいと思っても、自然界においては絶対はありえません。アインシュタインの相対性理論でさえ、最近、成り立ちそうもない現象が観測されているそうです。
 論理や数学においては絶対に正しいことがありそうですが、「1+ 1 = 2」は、人間がそう決めているだけであり、「A = A 」は同語反復であり、実際は何も主張していないと言えるかも知れません。
 動物だって、ペットになるか食料になるかは、国や地域や人間しだいです。

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