バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

  歩いたり話したりしようとする努力において示されているように,正常な子供が皆持っている学びたいという自発的な願望が,教育の推進力とならなければならない。この推進力を'むち'に代替させたことは,現代の大きな進歩の一つである。

The spontaneous wish to learn, which every normal child possesses, as shown in its efforts to walk and talk, should be the driving-force in education. The substitution of this driving-force for the rod is one of the great advances of our time.
 出典: On Education, especially in early childhood, 1926, chap. 1: Postulates of Modern Educational Theory
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/OE01-120.HTM

 <寸言>
 現代の国家は,「鞭」による教育はほとんどの国でやめ,「飴と鞭」の教育政策に移行している。外から「飴や鞭」を与えるのではなく、「個人の自発性をのばす」教育政策をとっている国は、残念ながらほどんど存在していない。主権国家がなくなり(廃藩置県にならって、「廃主権国家、県世界連邦政府」を断行しない限り、それは「絵に描いた餅」にすぎないかもしれない。