バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 1966年の夏,広範囲にわたる調査研究及び企画立案のもと,私は全世界の多くの人々に手紙を書き,ヴェトナム戦争犯罪国際法廷への参加を要請した。私はその反応に元気づけられ,間もなく18人前後の人々から受諾の返事をもらった。特にうれしかったのは,ジャンポール・サルトルが参加してくれたことであった。なぜならば,哲学上の問題では私たちは意見を異にしていたけれども,私は彼の勇気を大いに称賛していたからである。

In the summer of 1966, after extensive study and planning, I wrote to a number of people around the world, inviting them to join an International War Crimes Tribunal. The response heartened me, and soon I had received about eighteen acceptances. I was especially pleased to be joined by Jean-Paul Sartre, for despite our differences on philosophical questions I much admired his courage.
 出典:The Autobiography of Bertrand Russell, v.3:1944-1969 ,chap4:The Foundation,(1969)
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/AB34-280.HTM

 <寸言>
ヴェトナム戦争国際法廷(通称「ラッセル法廷」)は,特定の国家や国家集団による、即ち、勝戦国(群)の反戦国(群)に対する裁判・法廷ではなく,不偏不党の民衆による裁判・法廷の模範とされるようになり、以後、様々な分野で、「ラッセル法廷」が開催されている。