ねたみが、異なる階級、異なる国家、また異なる性の間に、公正・公平をもたらす主な動因になっていることは事実であるが、同時に、ねたみの結果として期待される公正・公平は、最悪の種類のものになりがちであることも、また事実である。つまり,公正・公平といっても、不幸な人たちの楽しみを増すよりも、むしろ、幸運な人たちの楽しみを減らすようなものになりがちである。
While it is true that envy is the chief motive force leading to justice as between different classes, different nations, and different sexes, it is at the same time true that the kind of justice to be expected as a result of envy is likely to be the worst possible kind, namely that which consists rather in diminishing the pleasures of the fortunate than in increasing those of the unfortunate.
出典:The Conquest of Happiness, 1929, chap.6: Envy.
詳細情報:http://russell-j.com/beginner/HA16-070.HTM
<寸言>
難しいところですね。恵まれた人々の足をひっぱり,みんな惨めになるだけなら,社会は全体としてもよくなりません。そうかといって,不正や不公平な状態をほっておくのもよくありません。従って,行き過ぎにならないように,少しつづ正していくしかありません
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