バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 賢い人間が言ったことを愚かな人間が伝えると(とき),正確であったためしがない。なぜなら,愚かな人間は,自分が聞いたことを自分が理解できる内容(もの)に無意識に翻訳(誤変換)してしまうからである。

A stupid man's report of what a clever man says is never accurate, because he unconsciously translates what he hears into something that he can understand.
 出典:A History of Western Philosophy, 1945, chap. 11 (Socrates), p.101
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 <寸言>
 これはよく引用されるラッセルの『西洋哲学史』の中の有名な一節/偉人の側近は,よくこのような勘違いをする。また,偉人に限らず,能力に大きな差がある場合には,このような事態は頻繁に起こる。これは話された言葉だけでなく,著作の解釈においても同様である。ラッセルを批判する人にも,あるいは理解不十分なくせにむやみに持ち上げる人にも,多く見られる現象である。

* 佐々木高政著『(新訂)英文解釈考』p.77の注: 'never' は,'not at all, in no way' ではなく,'in no instance' の意味