価値情緒説 emotive theory of value

【 バートランド・ラッセル(Bertrand Russell)の言葉 r366-c180】

私は,倫理(道徳原理)は情熱に由来するという原理,及び,情熱から出発して何がなされるべきかということ(当為)に到達する論理的に妥当な方法はまったく存在しないという原理を自分の基本的な考え方(基本思想)として採用した。私は,デイヴィッド・ヒューム(David Hume, 1711-1776)の格言「理性は情熱の奴隷であり,またただそうあるべきである」を採用した。私はこれで満足しているわけではないが,採用することができるとすればこれが最善である。批評家たちは,私がまったく合理主義的であるといって私を責めたがるが,少なくともこの格言に私が同感していることをみれば,私が完全に合理主義的であるわけではないことの証拠となるだろう・・。

I adopted as my guiding thought the principle that ethics is derived from passions and that there is no valid method of travelling from passion to what ought to be done. I adopted David Hume’s maxim that ‘Reason is, and ought only to be, the slave of the passions’. I am not satisfied with this, but it is the best that I can do. Critics are fond of charging me with being wholly rational and this, at least, proves that I am not entirely so.
出典: The Autobiography of Bertrand Russell, v.3 chap. 1:       Return to England, 1969]
詳細情報: http://russell-j.com/beginner/AB31-260.HTM#r366-c180
David_Hume