三浦俊彦「アドホック日記」(2003年7月20日)- プチコモド散開

  
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 前回のこの日記で、コモドオオトカゲスタイルのヤモリ食事風景を報告しました。ところがあの日以来、あのコモドが見当たらないんですよ。どうしたのか? 一度大物に恵まれた場所は運の成分が再び凝集するまで空けとこうという「ギャンブラーの推論」めいた習性がヤモリ本能には組み込まれているのか、あるいはあのとき飲み込んだ硬質難敵がもしや致命的な毒虫で(それにしても何奴だったんだろう)胃の中を刺されて死んじゃったとか、ちょっと心配だがともかく、件のダンボール隙間は2日間くらい空席であった。
 と思っていたらまた居た。しかし前のやつよりちょっと小柄で尻尾が短い。最近尻尾を切り離して逃れた遭難経験ある別のヤモリ。どうもこの場所、ヤモリにとっては絶好空間のようで、一匹いなくなるとすかさず別のやつが占領する。見てると縄張りはさほど厳密ではないようだが(夜、常夜灯に面した外壁にいつも10匹ものヤモリが貼りついている家が近所にあります)、しめしめこの頃あいついないナとか見澄ましてほくほく後釜に座ったのだろう。ヤモリってほんとに可愛いなあもう!