三浦俊彦「アドホック日記」(2003年6月8日)- 裁判開始だが・・・

  
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 えーと、裁判になったんですが……。
 腹立たしいので実況中継風に全部書いて憂さ晴らししようと思ってましたが、裁判に不利に働いてはマズイのでそこは抑えて、とにかく『論理パラドクス』がらみでわたしがヒコクになっちまったという事実だけここに公表させていただきます。
 それにしても、本の内容について訴えられたのなら戦い甲斐もあるが、そうではないんで疲れますよね、まったくもう。
 もうちょっと言いますとこうです。どこかの勘違い屋さんが、「あれはうちで出すはずだった本だ! 約束が違う!」とかいって訴えてるわけですよ。その出版社には私の担当編集者なんかいないのに。
 こういう理不尽な訴訟というのもあるんですよ、驚いたことに、世の中には。
 だけど、笑止千万だからと無視していると、私+他2者がその勘違い屋さんに千二百何百万円だかを支払わなきゃいけなくなってしまう。
 応戦しないでいると相手の言い分を認めたことになって敗訴、というのが裁判制度なんですな。迷惑な話です。
 論理の本をめぐってこういう非論理的な騒ぎが起こるというのも皮肉な話。論理学演習にも使えないような使えるような。
 マ、これから気が向いたら、裁判の様子をこの日記でレポートするかもしれません。
 話変えまして、ア……ッ、
 『ダ・ヴィンチ』7月号のp.213に『シンクロナイズド・』がひとめ惚れされてる!
 しかも糸井重里じゃないか。
 糸井さんか……。糸井重里の小説、『家族解散』は面白かったっけなあ。あれは私が小説を本気で書き始めるきっかけになった一つでもある。
 ということがあるので、うれしいですね、惚れてくれたのが糸井さんだったとは。面識も何もないだけに余計うれしい。