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市井三郎(著)『ラッセル』
(講談社,1980年2月刊 7,368,4p 18cm. 人類の知的遺産 n.66/箱入り)

*市井三郎氏(1922~1989)略歴
*僭越ながら、本書に収録された、松下彰良(編)『ラッセル書誌』の市井三郎氏による紹介文を以下に掲げておきたい。なお、この紹介は『ラッセル書誌』第2版に関するものであるが、その後1985年に私家版(20部限定版)で『バートランド・ラッセル書誌(日本版・第3版)-1985年現在』をまとめ、国会図書館他に寄贈している。(本書誌は、国立国会図書館、都立中央図書館、東京大学総合図書館の他、一橋大学、東京工業大学、慶応大学、早稲田大学、筑波大学、京都大学等の中央図書館及び、立教大学経済学部図書室に置かれています。
* その後、第4版をつくりたいと思いながら、多忙になったため作業を中断している。いずれ、時間的余裕ができたら再開したいと考えている。


市井三郎「松下彰良(編)『バートランド・ラッセル書誌』」について

 (2)主要邦訳書

 すでに本書の方々で、B.ラッセルの諸著作が遠く大正時代から邦訳されていることに言及した。しかしここでは現在の読者の入手可能性を考慮して、第2次大戦後の邦訳書のみを、それも主要なものにかぎって記載することにする。

 だが戦前のものも(また戦後のものも徹底的に)知りたいと願われる読者のために、すぐれた文献をまずあげておきたい。それは、一橋大学附属図書館司書(=当時)の松下彰良(まつした・あきよし)氏の労作である。

 『バートランド・ラッセル書誌(日本版)-1978年年11月現在』

と題された編著である。
 残念ながらこの労作はまだ活字出版されていず、松下氏が大版二百数十ページに及ぶ手稿を何十部かゼロックス・コピーとして所蔵しておられるだけだが、この文献はただ単にラッセルの著作の邦訳書を戦前・戦後にかけてことごとく記載しているだけではない。日本語以外の東西の多数の言語に翻訳されたものをも、調べうるかぎり記載している上に、ラッセルの原著作についても、未公刊の手稿にいたるまで――また活字出版されたものについても、執筆された時期は何年何月かの考証まで含めて、ほぼことごとく、さらにラッセルにかんする研究書・研究論文の詳細(未完だが)にいたるまでまさに「ラッセル書誌」の圧巻なのである。(だからこの著述は「参考文献」の筆頭にあげるのが適切でもあろうが、前後関係からここにあげておく。