バートランド・ラッセルのポータルサイト
      

バートランド・ラッセル(著),日高一輝(訳)『ヴェトナム(ベトナム)の戦争犯罪』(邦訳書)目次

* 出典:バートランド・ラッセル(著),日高一輝(訳)『ヴェトナムの戦争犯罪』(河出書房,1967年11月 328pp. 河出ワールド・ブックスn.16)<
* 原著:War Crimes in Vietnam, 1967, by Bertrand Russell
* 日高一輝略歴

* NHK総合TVで水曜日午後10時から放送されている「その時歴史が動いた」シリーズは,ごらんになっている方も少なくないと思われますが,一昨日は「これは正義の道か--ジャーナリズムの戦い(ベトナム戦争報道)」が放送されました。
 ラッセルはベトナムにおけるアメリカの戦争犯罪を早くから告発していましたが,米国やベトナム戦争を「共産主義拡大阻止」のための戦争(ドミノ理論)ということで支持した多くの人々から,ラッセルは'発狂した'とか,'ドン・キホーテ'に過ぎないなど,いろいろ非難されました。しかし,ベトナム戦争(1960~1975)の実態がアメリカの報道記者の活躍等で暴露され,結局,米軍はベトナムから撤退せざるえなくなりました。
 米国は,ベトナム戦争の教訓から,他国に多数の軍隊を送ることはもうないだろうと当時(完全撤退した1975年当時)思いましたが,30年近くが経過し,その教訓は忘れさられてしまったようです。ベトナム戦争当時,米国政府の都合のよいニュースしか流されず問題となりましたが,イラク戦争においてもかなり報道規制がひかれ,時々虐待報道がされてビックリするだけで,(空爆による民間人の死亡者数,劣化ウラン弾の影響等)実態は数年後でないとあきらかにされないだろうと思われます。(2006.06.02 追記)


目次

 ★原著画像

 謝意
 序 n.1(冒頭)
 1 新聞とヴェトナム 
 2 ヴェトナムにおける戦争と残虐行為
 3 自由世界の野蛮性
 4 東南アジアにおける危険
 5 冷戦,新しい段階?
 6 中国における爆撃目標の選定
 7 (英国)労働党の外交政策
 8 アメリカ帝国主義に対するレジスタンスによる平和
 9 たった1つの正しい方策
 10 米軍軍将兵(在南ヴェトナム)への呼びかけ
 11 ヴェトナム・ソリダリティ・キャンペーン全国大会における講演
 12 アメリカの良心に訴える
 あとがき:国際戦争犯罪裁判 n.1(まえがきの前半部分)
 付録:ラルフ・シェーンマン「北ヴェトナムからのレポート」
 訳者のことば――人間性の叫び