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バートランド・ラッセル「民主主義国における反戦的要素」

* 原著:What is Democracy?, 1953
* 出典:牧野力(編)『ラッセル思想辞典


 独裁者は内政の失敗からあるいは狂信から戦争に乗り出しやすい。 主権在民の国では、国民が愚かでなければ庶民の平和的心情が好戦性にブレーキをかける。 民主国が絶対に反戦的であると言い切れないのは、庶民が政府に欺かれるほど愚かかあるいは政治に無関心かであると好戦的な政策に乗せられるからである。

 部分的に一致する原文のみあり。
For this reason, where ordinary men and women have power there is much less likelihood of a war-like policy than there is under a despotic regime.
* Source: What is Democracy? , 1953