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ラッセル『結婚論』第11章「売春」(松下彰良・訳)

Marriage and Morals, by Bertrand Russell
(London; Allen & Unwin, 1929)


総目次

第11章 売春 イントロ累積版

  1. ちゃんとした女性の貞操(virtue)は、非常に重要なものであると見なすかぎり、結婚制度は、もうひとつ別の制度で補われなければならず,それは、実は、結婚制度の一部と見なしてさしつかえないであろう。
  2. 売春(制度)の必要(性)は,次のような事実から生じる。
  3. 売春は,現在のように(that it has become),つねに軽蔑され,秘密にされていたわけではない。
  4. 売春(制度)は,南アメリカを除いて,衰えつつあるように思われる(原注:アルベルト・ロンドレス『ブエノスアイレスヘの道』(1929年刊)参照)。
  5. 以上三つのうち,最も重要なのは,健康上(社会衛生上)の危険である。
  6. 現在存在しているような売春は、明らかに、望ましくない種類の生活(の仕方)である。
  7. 売春婦(娼婦)に接すること(つきあうこと)がどんな程度でも(at all 少しでも,あるいは頻繁であっても)習慣的になると,男性に悪い心理的影響を与える恐れがある。
  8. 性の中に経済的な動機が入ってくると,必ず,大なり小なり,災いをまねく(破壊的なものとなる)。
  9. ハヴロック・エリス(Havelock Ellis, 1859-1939: 性科学者)は,売春についての非常に興味深い研究の中で,私には妥当とは思えない,売春(制度)に賛成する,ある議論を展開している。
第12章 試験結婚