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ラッセル『結婚論』第10章「結婚」(松下彰良・訳)

Marriage and Morals, by Bertrand Russell
(London; Allen & Unwin, 1929)


総目次

第10章 イントロ累積版

  1. 本章では、子供のことに言及することなく、ただ男女間の関係としての結婚について論じるつもりである。
  2. 原始的な一夫一婦制を最初に壊したのは、多分、経済的な動機が侵入してきたことだと思われる。
  3. 大部分の半文明社会の姦通に対する態度は、この見方と一致している(of a piece with)。
  4. キリスト教の到来とともに、この見方は変わった。
  5. 今日,世界を見わたして,全体的に言って,どのような条件が結婚に幸福をもたらし,どのような条件が不幸をもたらすかを自問する時,我々はいくらか(いささか)奇妙な結論に追いやられる。
  6. 結婚の幸福(結婚生活に幸福)をもたらすもうひとつの条件は,未婚の女性(注:unowned women 所有者のない女性)の数が少なく,既婚の男性がちゃんとした女性と出会う社交の機会がないことである。
  7. 現代世界の文明人の間には,これらの,いわゆる,幸福のための条件はまったく存在していない。
  8. けれども,結婚(生活)における不幸の現代の原因のその他のものは,そう簡単に片付けることはできない。
  9. 女性の解放は、さまざまな面で、結婚をいっそう難しいものとした。
  10. 現代の結婚(の道のり/結婚生活)にはもうひとつ別の困難があるが,それは、恋愛(男女間の愛情)の価値を一番よく知っている人びとが特に痛感しているものである。
  11. 以上のような理由で −それらの理由の多くは,疑いもなく善(いもの)と結びついているが− 結婚(生活)が難しいものとなってしまっており,そうして,結婚(生活)を幸福の障害にすべきでないとしたら,いくらか新しいやり方で結婚を考えなければならない。
  12. それゆえ,文明人の男女が結婚生活において幸福になることは可能であるけれども,これを実現するためには(if this is to be the case そうなるためには),いくつかの条件が満たされなければならない。
第11章 売春