(本館へ)  (トップへ)  (分館へ)

Portal Site for Russellian in Japan


『ラッセル幸福論』(松下彰良・訳)

The Conquest of Happiness.
(London; Allen & Unwin, 1930)

総目次(Contents)

第2部「幸福をもたらすのも」 第13章「家族」 (The Family) イントロ累積版

  1. 過去から私たちに受け継がれてきたあらゆる制度のなかで、今日、'家族'(制度)ほど混乱し脱線しているものはない(Of all the institutions that have come down to us from the past none is in the present day so disorganised and derailed as the family)。・・・。
  2. 現代の未婚婦人(spinster: 未婚で若くない女性)は、このような状況においては死ぬほかない、とは考えない・・・。
  3. こうした'悩みの種'は、本質的に言って経済的なものである。・・・。
  4. しかし、そういった大きな経済的な問題は、本書で論じるつもりはない。・・・。
  5. 以上のような種々の困難を考えると、出生率が低下することに何の不思議があるだろうか。・・・。
  6. 今日の状況から離れて、'人間性'について熟慮するとき、'親であること'は、心理的には、人生が提供する'最大かつ最も永続的な幸福'を与えうるものであることは明らかだと思われる。・・・。
  7. 家族の基礎は、当然のことであるが、両親が自分たちの子供に対して'特別な種類の愛情'、つまり、両親がお互いや他人の子供に対して感じる愛情とは異なる愛情を感じるという事実にある。・・・。
  8. あらゆる人間関係において、当事者一方のために幸福を確保することかなり容易であるが、当事者双方のために幸福を確保することはずっと困難である。・・・。
  9. 親であることの喜びの原始的な根源は、二重である。・・・。
  10. しかし、本書が取り扱っている問題(←関心事である問題) に戻ると、現代世界において親であることの満ち足りた喜びは、上で述べてきたような、子供に対するこの'人格尊重の態度'を深く感じることのできる親によって獲得されるのみである。・・・。

    第2部第14章「仕事」へ