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バートランド・ラッセルのポータルサイト


『ラッセル幸福論』(松下彰良・訳)

The Conquest of Happiness.
(London; Allen & Unwin, 1930)

総目次(Contents)

第1部「不幸の原因」:第3章「競争」 (Competetion) 累積版

  1. あなたがもし、アメリカ人や、イギリスのビジネスマンに、生きていることの楽しさを一番損なうものは何かと尋ねれば、彼はきっと、「それは、生存競争である。」と答えるだろう。・・・。
  2. 次のような事実を認識している人がほとんどいないように思われるのは、なんとも奇妙である。・・・。
  3. この男性の労働生活には、百ヤードレースの(に似た)心理があるが、しかし、彼が参加しているレースは墓場だけがゴールであるため、百ヤードレースだったら十分適切な(こうした)集中ぶりも、ついには、多少過度なものとなる。・・・。
  4. この災いの根元は、幸福の主な源泉として'競争にうち勝つこと(立身出世すること)'を強調しすぎることにある。・・・。
  5. 現代生活における競争の重視(←強調)は、アウグストゥス時代以降のローマで起こったにちがいないような、文明の水準の一般的低下と関連している。・・・。
  6. '競争'を人生の主要事(第一に対応すべき事)としてとらえることは、あまりにも冷酷・執渤であり、常に気を張りつめ、ひたむきな意志を必要とするものであるため、生活の基礎(土台)としては、1、2世代ぐらいしか続くものではない。・・・。
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