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『ラッセル幸福論』(松下彰良・訳)

The Conquest of Happiness (London; Allen & Unwin, 1930)


総目次(Contents)

第1部「不幸の原因」:第2章「バイロン風の不幸」 (Byronic unhappiness)
イントロ累積版

  1. 次のような考え方は、世界史上多くの時代において存在したが、現代においても一般的な考え方である−− 即ち、(私たちのなかで)思慮分別のある人間は、昔の時代において熱狂の対象となっていたものの真相を見抜いてしまい、もはや生きがいになるようなものは何も(残されて)ないと自覚している、と。・・・。
  2. 私が考察してみたい見解は,現代のアメリカ人のためには,ジョウゼフ・ウッド・クルーチ氏(1893-1970)によって『現代人気質』という本の中で述べられている。。
  3. 人びとがかなり昔に書かれたものをもはや読まないのは、文筆家にとって幸いである。・・・。
  4. しかし、別な気分においては、これはいかにまったく異なってみえることか。・・・。
  5. 「伝道の書」は悲劇的であり、クルーチ氏(Krutch, Joseph Wood , 1893-1970:右写真)の『現代人気質』は感傷的である。・・・。
  6. クルーチ氏の本(『現代人気質』)で最も感傷的な章の1つは、恋愛を主題として扱っているところである。・・・。
  7. 私自身はといえば、あまりにも長くヴィクトリア時代に生きていたので、クルーチ氏の基準によれば、現代人にはなれそうにもない。・・・。
  8. 人は恋愛をなぜ高く評価するのか、一口で言うのは容易ではない。しかしそれでも試みてみよう。 ・・・。
  9. それは次のような事実によっている。即ち、特定の人々を悲劇的な情熱を持つ権利がある'この世の偉大な人間'であるとし、他方その他の人間は、すべてこれら少数者の偉大さを生み出すためにだけ骨折りあくせく働かなければならない、とはもはや我々は考えないということである。 ・・・。

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