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[ラッセル格言集]
8.科 学 思 想

[物理学と心理学]

・・・・。確信はないけれども、私は、究極的には、現在の物理学や心理学のどちらとも異なり、両者を包括するような学問が生まれるだろうという見解を持っている。物理学の方法は、今日ではもはや存在しない「物質」という形而上学的な実在に対する確信に影響されて発展した。そして、新しい量子力学は誤った形而上学を必要としない異なった方法を持っている。心理学の方法は、ある程度まで、「心」という形而上学的存在があるという信念のもとで発展した。物理学と心理学とが両方ともこれらの厄介な誤りから完全に解放された時、一つの学問に両者が解消発展するだろう。そして、それは心を扱うのでも物質を扱うのでもなく、「物理的」とも「精神的」ともいわれないような事象を取り扱うだろう。その間、心理学の学問的位置づけの問題が検討に付されなければならない。(From: Religion and Science, 1935)

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