バートランド・ラッセルのポータルサイト


[質問]
 「ラッセルと音楽」(ラッセルにとっての音楽)について教えてください。たとえば、ラッセルの音楽能力(演奏できた楽器等)、ラッセルが好んだ音楽、ラッセルの音楽論・音楽観等々、情報があれば教えてください。


[回答](2008年11月8日)
 音楽は聴覚への刺激の大きい'芸術'あるいは'楽しみ'です。
 最近の脳科学の進歩により、「聴覚型」の人間と「視覚型」の人間の'脳の働きの違い'がかなりわかってきています。これはもちろん先天的なものもありますが、小さいときからどのような環境に育ち、どのような刺激を受けてきたかも大きな影響を与えるはずです。
 ラッセルは自分でも時々いっているように、「聴覚型の人間」です。従って、絵画や立体的な空間把握は得意ではない(視覚型ではない)ですが、聴覚は大変発達していたと思われます。ラッセルは音楽(当時ですからクラッシクですが)には造詣が深く、若いとき、初婚の相手のアリスと一緒にドイツに留学していたときには、毎週3回コンサートを聴きに行ったと『自伝』に書いています。その後も回数は減ったとしてもコンサートにはよくいっているはずです。
 ラッセルは、小さいとき,毎朝7時半から8時までピアノの練習をさせられており、また4才の誕生日にトランペットを買ってもらい、毎日一生懸命ふいています。
 ラッセルは,家事はできず(やらず)、また一般的にいって不器用(クリケットもまともにできない)と自分で言っていますが、(年をとってからは別として)若い頃は、楽器については、一般普通人並といったところではないかと想像しています。

 ラッセルが一番好きな歌は、Dear Bertrand Russell(邦訳書名:『拝啓バートランド・ラッセル様』) に書いてありますが、'Sweet Molly Malone' です。次のページに掲載しておきました。ダブリン市民が歌っているのを視聴できます。
 http://russell-j.com/beginner/DBR5-05.HTM

の画像  ラッセルは、バッハやモーツァルトはもちろん好きですが、特にモンテヴェルディが好きだそうです。私も2枚LPを持っています。ただし随分昔聴きましたが、最近はまったく聴いていません。

 ラッセルの90歳の誕生日を記念した記念コンサートで、ストラビンスキーがラッセルへ「(ラッセルの)誕生日を祝う小品」をささげています。
 詳細は次のページを参照してください。
 ★岩松繁俊「ある誕生日(B.ラッセル90歳)」
 出典: http://russell-j.com/cool/BR-BIRTH.HTM
・・・。1962年5月18日(土曜日)午後三時、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールで、音楽会が開催された。演奏するのはロンドン・シンフォニー・オーケストラ、タクトをふるのは新進のコーリン・デーヴィス、さらにオーケストラと協演するのは、女流ピアニスト、リリー・クラウス(1905-86)である。曲目・・・まず、ストラヴィンスキーがこの日のために作曲した「誕生日を祝う小品」で幕があいた。これでわかるように、この音楽会はだれかの誕生日を祝賀するためのものであった。そのだれかとは――それこそ、これから本書でとりあげようとするバートランド・ラッセルそのひとにほかならない。
・90歳の誕生日を祝うコンサート(その2)
 http://russell-j.com/R90-CONC.HTM

 以下も興味を引く情報です。

・ビートルズのポール・マッカートニー、ラッセルを訪問
 http://russell-j.com/turezure-br200809.htm

・[ロックンロール(ロック)とバートランド・ラッセル]
 http://russell-j.com/TEN-04.HTM

 私が今提供できる情報はこんなところです。(M)