バートランド・ラッセルのポータルサイト
HOME (Top)

'エホバの証人'へ(編集子=牧野力)

* 出典:『日本バートランド・ラッセル協会会報』第16号(1970年8月)p.10.



ラッセル協会会報_第16号
 ペルー地震罹災の方への慰問金を当協会へ寄托された貴殿にお伝えします。昭和四十五年八月十五日、朝日新聞厚生事業団義捐金係へ送り、貴殿の善意を現地に届けて下さるよう、お願いしておきました。

 (寄托の書状を受けた時、一見、筋違いで主観的な一人合点に類するこの寄托に当惑しました。でも、ラッセル流の無神論者、ヒューマニズムの実践では、'エホバの証人' という方と、恐らくちがわないであろうという意味で、右へ送金の手続をとりました。人の世は、「こころ」と「かたち」とを同一視できない人々がいて、被害者が生れるからであります。)(編集子)

(松下注:見舞金をラッセル協会に送ってきた'エホバの証人'は、もしかすると、'エホバの証人'('ものみの塔')初代会長のC.T.ラッセルとバートランド・ラッセルとを混同したか、関係があると早とちりしたのかも知れない。)