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[質問]
 ラッセルの著作でベストセラーになったものを教えてください。またラッセルの著作のなかでペーパバックででているものについても教えてください。

[回答(2000年12月12日)]
 私の『ラッセル書誌』(早稲田大学ラッセル関係資料コーナー、国会図書館、東大総合図書館、早稲田大学や慶應大学参考室等に寄贈済)を見れば、ラッセルのどの本が何ケ国で何ケ所の出版社で出版され、どれだけ版を重ねているかだいたいわかります。従って、何がベストセラーになったか想像できます。
 また、『ラッセル自叙伝』を読めば何が売れたか(ベストセラーになったか)書かれています。それらを全て正確にチェックするのはかなりの作業量になるので、思い浮かぶものだけ、以下列挙しておきます。

 論理学や理論哲学関係の専門書はよく売れていても、(一般に売れるという意味での)「ベストセラー」になることはないので除外します。ただし、毎年売れる冊数はそれほど多いとは言えないが、『哲学の諸問題(The Problems of Philosophy, 1912/邦訳書名は『哲学入門』)のように、90年間にわたってコンスタントに売れ、トータルするとかなりの冊数になるものも一種のベストセラーと考えた方がよいと思われます。

 何が過去にペーパバックでだされているかについても、私の『ラッセル書誌』を見てください。ほとんどのものがペーパーバックでだされています。今入手できるかどうかは、amazon.com 等のホームページで検索すればわかります。
 (なお、各タイトルの前につけてある番号は、『ラッセル書誌』で私が付与した一連番号です。)

A.ベストセラーとなったもの
10. Principles of Social Reconstruction,1916.(『社会改造の諸原理』)
23. On Education, 1926.(『教育論』)
27. Marriage and Morals, 1929.(『結婚と性道徳』)
28. The Conquest of Happiness, 1930.(『幸福論』)
38. A History of Western Philosophy,  1945. (『西洋哲学史』)
62. The Autobiography of B. Russell, 3 v., 1967-1969.(『ラッセル自伝』)

B.長い期間をトータルするとかなりの冊数になり、ベストセラーといってもよい本
07. The Problems of Philosophy, 1912.『哲学入門』)
15. The Practice and Theory of Bolshevism, 1920.(『ロシア共産主義の実践と理論』)
22. The ABC of Relativity,1st ed., 1925.(『相対性理論入門』)
51. Why I am not a Christian, and Other Essays, 1957(『宗教は必要か』)